2007年03月
2007年03月26日
高一の娘との会話
朝、高一の娘が誰に言うともなく「あーあ、今日で学校終わり、いややなあー・・・」とひとり言。それを耳にした私が「なんやそんなに学校が好きなん?明日から春休みなのに休みたくないのか?」。「そうじゃないの!2年になったらクラスが替わって友達と別々になるから!」。ああそうか、娘もみんなが経験するように仲の良い友人と別れなければならい小さな胸の痛みを感じている訳だ。そう言えばこの時期、世間では卒業式や人事異動でいろんな別れが起きているが、別れもあれば新しい出会いもある。そんなことを繰り返しながらみんな歳を重ねて行く。この年齢になるとどちらかと言えば、小さな別れには鈍感になってしまい、いつも新しい出会いを求めているような気がするのは私だけかしら。朝、娘とやりとりしながら、私にも娘の年頃には仲の良い友達とクラスが別になったりすると、「ちょっと悲しい、ちょっと寂しい」切ない感じを持ったことがあったなあ。お陰で一瞬ではありましたが今では到底感じることのできない「仲良しと別れる切ない」感情を思い出すことができ
ました。もしかしたら、この感覚が忘れて久しい青春の淡くて苦い感覚というものかしら?
2007年03月19日
ホワイトデーと返報性のルール
3月14日はホワイトデー、大半の男性はお返しをしたと思います。この「ホワイトデー」なるもの誰が考案したのか人間の心理を見事に商売に結び付けています。先日読んだアメリカの社会心理学者の著書「影響力の武器」の中で「人間を人間たらしめているものはこの返報性のシステム(受けた恩義には必ず報いなければならないというシステム)である」と述べています。詳細は省きますが、著者が各種実験でこの「人間の返報性」の実際を証明して行く件(くだり)は改めて驚きます。要するに人間はこの「返報性のルール」があるために、親切や贈り物を受けると、与えてくれた人に対し、将来お返しをせずにはいられない気持ちになり、他人からこうした恩恵を受けると何か借りができたように感じてしまうのが習性のようです。また人間には「望みもしない恩恵」を施された場合でも、ひとたび受け取ると恩義を感じてしまう傾向があります。この人間の心理をうまく商売に利用したのが「無料試供品」。これも一種の贈り物ですから、お客に報恩の義務を感じさせることが可能になる訳です。でも商売の世界以上にこの返報性のルールを武器にしているのが「政治の世界」です。これはアメリカも日本も同様だそうです。マスコミ、世間でよく「選挙は政策を中心に」なんて言われますが、実際に投票箱を前にするとこの「返報性のルール」
が大きく影響するのが人間の真髄です。選挙も近くなりました。是非自身でこのルールの影響の強さを確認してみてはいかがでしょう。
2007年03月12日
東京都住民税免除問題
東京都の低所得者への住民税免除問題、色々な問題を孕んでいる。免除対象者は年収が生活保護受給者と同じ水準の人で東京都の納税義務者の1割が対象になり、年50億円程度の減税だそうだ。同じ収入を得ながら、一方では生活保護を受給し「健康で文化的な最低限度の生活」を営む人とまた一方では低所得にも拘わらず生活保護を受給せず(できず?)、きちんと住民税を負担している人がいるということ。確かに矛盾しているし、不合理でもある。でもなぜ東京都だけなのだろう。最近の好景気で東京都の税収は増加の一途、住民の平均所得も地方住民の所得より大幅に高い。都市部と地方の格差は広がるばかりの状況でなぜ東京都だけなのか?これは一国民として大いに憤りを覚える。確かに低所得者の税負担を軽くすることは重要な施策であり、住民の「最大多数の最大幸福」を願うことは行政の使命でもある。しかし地方財政は税収が増えず、高齢化がどんどん進み、医療・福祉の負担も増加の一途を辿る状況で、現実問題として住民税を免除するどころか税率引上げの方向へ向かっているのが実状。憲法第14条(法の下の平等)を持ち出すまでもなく、同じ日本国民で異なる法律を適用するなどということは本来あるべき事態とは思えない。じゃあ夕張市民はどうなるのか?今回の免税問題、多分に都知事選向けの臭いがするが、免税のための財源を都の高額な人件費や知事交際費等の削減により捻出するのなら大いに賛同。隗より始めよのことわざもある。都の免税施策を立派に実施して、逆に国に範を示すためであればなお結構なこと。
2007年03月05日
博多のごまサバ
先日仕事の打ち合わせと産業カウンセラーの講座仲間の懇親会に参加するため博多に行ってきました。なぜか博多は気持ちが良いところです。人間に暖か味があるというか、気取ったところがなく、田舎者の私にはピッタリ来ます。東京では何かトゲトゲした感じを受けるのですが、博多では余り緊張せずに済みます。マジな話、いつか博多に住んでみたいと思います。博多は魚も新鮮で、萩と同じ日本海に面した玄界灘産です。中でも萩ではお目にかかれない「ごまサバ」という料理、サバの刺身を醤油ベースの甘辛いタレに漬け込み、磨りごまをまぶしたものですが、ごまの風味でとてもまろやかな味です。食べ物もおいしいし、住居費も安い。便利でコンパクトな都市です。いつか住んでみたいな、そういう腹積もりもあって、なんとか博多の企業先の仕事ができないかと、数少ない縁を頼って営業?に出向いた訳です。成果は……?ですが、あきらめずにこれからも頑張ってみます。新幹線を利用すれば萩からわずか2時間以内、車でも2時間30分。近いけど遠い夢かしら。