2010年02月

2010年02月27日

セブンサミット

世界7大陸の最高峰の山々「セブンサミット」に、単独・無酸素で挑む栗城史多さんの記録映像をNHKの番組で見た。

彼は自分の登山の様子を片手で撮影しながら、同時にネットの動画で配信もしている。
今回挑戦したエベレスト単独・無酸素登頂は、既に6大陸を制覇し、最後に残る挑戦でもあったが、惜しくも撤退。
この様子がテレビで放映されていた。
生と死のぎりぎりまで肉薄して前進する。
一歩間違えれば滑落という場面が何度もある。
手に汗握りながらテレビの映像に見入った。

彼は北海道出身の27歳。高校卒業後演劇を目指し、東京へ。劇団を3日で辞めてフリーター、そしてニート。
ここまではよくある若者の挫折のパターン。
しかし彼はここから特異なコースに向かう。
「オレはなんのために生きているのだろう」と考えに考えた。
そして辿り着いたのが登山。登山を始めて2年後の22歳の時に周囲の猛反対に抗して「マッキンリー」単独・無酸素登頂。以来「セブンサミット」制覇を目標にがむしゃらに生きている。
座右の銘「逃げてはいないか」。
生死の境界ぎりぎりまで踏み込んで、自分の生命力の限界まで突き進んで行く。
誰と闘っているのか?
怖くて逃げ出しそうな自身の弱さとの格闘に違いない。

彼のライブ映像を見て、引き篭もり状態を脱し、再び社会人として働き始めたという青年の紹介もあった。
地位も肩書きも関係の無い、人間本来の素の「生きる」姿に圧倒され、勿論私も涙を流した。
「何のために生きているのか?」。時々自身を問い詰める必要がありそうだ。「人生二度無し」。
27歳の若者に教えられた。

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2010年02月20日

反貧困


「20代、30代のホームレス急増」。

先週流れていたネットのニュース。
昨年末から、行政の運営する施設入居者が急増。

今まで以上に若年層の比率が増えている。
一昨年の暮れ「年越し派遣村」がマスコミで大きく取り上げられた。

実は、まだその当時私は、「ホームレス」の存在は一部の限られた貧困者の問題だろうと考えていた。
だから派遣村の村長と呼ばれる「湯浅氏」なる男が、どんな人間なのか余り関心は無かった。

ところが先日湯浅氏の著書「反貧困」を読んで、自分の無知が恥ずかしくなった。ネットで見た湯浅氏の紹介記事によると、彼の兄が障害者で子供の頃から兄の車椅子を押して学校へ通っていた。
東京大学法学部、大学院と進み、在学中からホームレス等貧困者の自立支援の活動を続け、現在に至っている。
著書によると、今や日本全体で貧困層(可処分所得が生活保護基準未満)の数が、およそ1千万人に達するという試算もあるそうだ。

これを裏付けるかのように、本来好況期には生活保護受給者が減少していくはずだが、2002年以降の景気回復期においても生活保護受給者が増大。
これは主に非正規雇用者増と併行して雇用者報酬の減少が進んだ結果。
そして雇用者の賃金がどんどん下がっているのに大企業の役員報酬は2倍、株主配当は2.6倍に増加。

湯浅誠の怒りは政治と大手企業経営者に向かう。

ここまで貧困層を拡大させた両者の責任は大きい。

自殺者3万人超、犯罪件数増、どれも貧困が主原因。
湯浅氏の活動、是非支援したいと強く感じた。

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2010年02月13日

見ざる、聞かざる

「見たくない、聞きたくない、話題にしたくない」。

ここ数週間、小沢幹事長を巡る巨額のお金の疑惑や鳩山総理の意味不明のお金の出し入れ。
そして外交機密費が政府へ上納されていた問題、官房機密費を巡る告訴問題、千葉県の裏金やご当地山口大学の裏金問題等々。
ぞろぞろ、ぞろぞろ、よくもまあこんなに出てくるものだ。
やはり悪い、醜いものを見たり、聞いたりするのは精神衛生上、誠に宜しくない。
新聞やテレビを見ないようにしようかと思うほどである。

論語の一節には「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿動」(礼にあらざるものを視るなかれ、聴くなかれ、行なうなかれ)という言葉がある。
またインドのマハトマ・ガンディーは「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」を身を持って示すために、常に三匹の猿の像を携帯していたそうだ。
日本でも「見ざる、聞かざる、言わざる」の表現は日光東照宮の三猿に代表されるように古来より存在していた。

今の世の中ではさらに情報が氾濫しており、一々メディアの情報に目を留めると、頭が混乱し、集中力や思考力を失い、大事な判断を誤ることにもなりかねない。

考えて見れば、今の世の中で、知らないと生きて行けないというメディアのニュースがあるだろうか?

悪を見て、悪を聞いて、悪を言えば、世の中がどんどん悪くなって行く。人間の悪への窓口・通路がどんどん拡がって行くような気がする。
「世の中の事に無関心になれ」と言うのとは少し違う。
当然、勧善懲悪の心は保持したい。
多くの人が常に「真善美」を見て、聞いて、話題にする世の中こそ理想とは思うのだが?

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2010年02月06日

地方の枯渇

「不況下、人の流れ停滞」、先週の日経新聞の記事。金融危機後の雇用悪化が響き、ヒトの流れが停滞しているという解説。

東京圏域の東京・神奈川・千葉・埼玉の09年転入超過は117,461人(内東京56,220人)、
一方中四国九州では▲39,110人(山口は▲2,721人)。
前年が151,696人超過に対し▲63,383人の流出であるから、確かに東京圏域の伸びが鈍り、中四国九州の流出も鈍っている。

この状況をどう見るかであるが、「生産性の高い都市部への人口流入が停滞すると、経済成長に悪影響を及ぼす」という主張と「人口の都市への集中が進めば地方経済がさらに疲弊する」とする主張。

矛と盾の関係であるが、私は後者の主張に立つ。

正直な気持ち、「地方から都市部へ流入した人口が、都市部の環境悪化で地方へ逆流して欲しい」とまで考えている。
先週久し振りに東京へ出かけた。JR田町駅近くのホテルに3泊したが、朝出勤時の駅周辺の人だかりは地方では先ずお目に掛かれない。
辺り一帯がヒトで埋め尽くされ、地面が見えないほど。おまけに当たり前であるが、若者や中年の現役のヒトばかり。
いわゆる高齢者の姿は皆無。

日頃ヒトの姿もまばらで且つ高齢者の姿ばかり目にしている田舎者にとっては、朝のこの光景だけでも異様で別世界に見える。
このヒトの群れの大半が地方から転出して行った人達だろう。

考えて見れば、地方で折角大事に育てた労働力と消費力が、当然のように都市部に吸い取られている。
地方は枯渇するまで、その養分を都会に供給して行くだけの役割か?

確かに東京は便利。移動費も安い。
4日間、Suicaで1,200円也。

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