2010年04月
2010年04月24日
竜馬脱藩
お隣りの長門市では、このたび観光課長が県から派遣、着任。
確か昨年10月には長門市の副市長(助役)も県から派遣されている。
なんやねこれは?
長門市はいつから県の出先機関になったのか?
と思えるような人事ではないか。
余程、長門市には人材がいないのか、あるいは県への依存を強めないと維持できない自治体なのかと首をかしげてしまう。
人事面で県との結びつきを強め、県から各種支援を増やしたいという切実な思いは理解できるのだが、大っぴらに長門市が誇れる人事とは、さすがに思えない。
本来地方自治とは「住民運動」、「住民投票」に代表されるように、地域の「住民」による「自己決定」と「自ら治める責任」を原則として運営されるからこその「自治」である。
これでは、自治の気概が薄れていると指摘されても仕方がない。
とは言え、ご当地萩市でも博物館長や図書館長を全国公募に頼ったり、納税徴収のために定年退職した国の官吏を雇ったりと、人材不足では負けていない。
正に地方の状況は経済のみならず、人材面でも疲弊、枯渇が急速に進んでいるようだ。
山陰の北浦と呼ばれるご当地萩市、お隣りの長門市、このままでは遠からず両市とも「大政奉還」に追い込まれるかも知れない。
今NHKの大河ドラマでは、「竜馬伝」が放映されている。
竜馬もいよいよ脱藩して京に上る。
志ある者、優秀な人材がどんどん故郷を離れて行く。
考えて見れば既に竜馬の活躍した140年前から地方の人材の流出は始まっていた。
今更明治維新による中央集権制度の幣を嘆いても遅い。
持ち場、持ち場で精一杯生きる以外に良策は無い?
確か昨年10月には長門市の副市長(助役)も県から派遣されている。
なんやねこれは?
長門市はいつから県の出先機関になったのか?
と思えるような人事ではないか。
余程、長門市には人材がいないのか、あるいは県への依存を強めないと維持できない自治体なのかと首をかしげてしまう。
人事面で県との結びつきを強め、県から各種支援を増やしたいという切実な思いは理解できるのだが、大っぴらに長門市が誇れる人事とは、さすがに思えない。
本来地方自治とは「住民運動」、「住民投票」に代表されるように、地域の「住民」による「自己決定」と「自ら治める責任」を原則として運営されるからこその「自治」である。
これでは、自治の気概が薄れていると指摘されても仕方がない。
とは言え、ご当地萩市でも博物館長や図書館長を全国公募に頼ったり、納税徴収のために定年退職した国の官吏を雇ったりと、人材不足では負けていない。
正に地方の状況は経済のみならず、人材面でも疲弊、枯渇が急速に進んでいるようだ。
山陰の北浦と呼ばれるご当地萩市、お隣りの長門市、このままでは遠からず両市とも「大政奉還」に追い込まれるかも知れない。
今NHKの大河ドラマでは、「竜馬伝」が放映されている。
竜馬もいよいよ脱藩して京に上る。
志ある者、優秀な人材がどんどん故郷を離れて行く。
考えて見れば既に竜馬の活躍した140年前から地方の人材の流出は始まっていた。
今更明治維新による中央集権制度の幣を嘆いても遅い。
持ち場、持ち場で精一杯生きる以外に良策は無い?
2010年04月17日
アトム
先週の話題になりますが、4月7日はあの有名な国民的ヒーロー鉄腕アトムの誕生日というのを御存知でしたか?
彼は2003年4月7日生まれの新宿区高田馬場の出身という設定になっているそうですが、漫画の連載が始まったのが昭和27年4月ですから、いわゆるポスト団塊世代の誕生の頃に生まれたヒーローと言っても良いでしょう。
私が初めてテレビでアトムを見た頃は、まだ白黒の放送で、確か毎週日曜日の朝の放送だったと記憶しています。
毎回ワクワクしたもので、今でもたまにアトムの放送を見ると、つい本気で見入ってしまいます。
おそらく40年以上前の私は、毎週アトムを見ては素直に感動していたのではないかと思います。
「感動」で連想するのは、101歳で長寿を全うされた松原泰道という著名な禅僧の言葉。
「人間が前向きに生きるには『プラスの3K』が必要。即ち、感動と希望と工夫の3Kだ」。
感動があるから前進しようという気概も持てるし、希望があるから何とか事態を打開しようという工夫もできる。
とにかく何は置いても感動のある毎日を送れという言葉です(松原泰道「百歳の禅語」)。
思えばアトムを見て素直に感動していた幼少の頃は、勿論心身共に若かった。
「希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる(サミュエル・ウルマンの「青春」の詩の一節)。
あのマッカーサーの座右の銘だったそうです。
一日一度の感動。
もしかすると秦の始皇帝の探していた若返りの妙薬とは、この「感動」のことではなかったのでしょうか。
彼は2003年4月7日生まれの新宿区高田馬場の出身という設定になっているそうですが、漫画の連載が始まったのが昭和27年4月ですから、いわゆるポスト団塊世代の誕生の頃に生まれたヒーローと言っても良いでしょう。
私が初めてテレビでアトムを見た頃は、まだ白黒の放送で、確か毎週日曜日の朝の放送だったと記憶しています。
毎回ワクワクしたもので、今でもたまにアトムの放送を見ると、つい本気で見入ってしまいます。
おそらく40年以上前の私は、毎週アトムを見ては素直に感動していたのではないかと思います。
「感動」で連想するのは、101歳で長寿を全うされた松原泰道という著名な禅僧の言葉。
「人間が前向きに生きるには『プラスの3K』が必要。即ち、感動と希望と工夫の3Kだ」。
感動があるから前進しようという気概も持てるし、希望があるから何とか事態を打開しようという工夫もできる。
とにかく何は置いても感動のある毎日を送れという言葉です(松原泰道「百歳の禅語」)。
思えばアトムを見て素直に感動していた幼少の頃は、勿論心身共に若かった。
「希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる(サミュエル・ウルマンの「青春」の詩の一節)。
あのマッカーサーの座右の銘だったそうです。
一日一度の感動。
もしかすると秦の始皇帝の探していた若返りの妙薬とは、この「感動」のことではなかったのでしょうか。
2010年04月10日
一番大切なもの
自分にとって一番大切なものは何でしょう?
今回は中村天風翁の講演録の一部を紹介します。
「ここに面白い話があります。古代神話です。
昔、悪魔がある町に現れて、
『今日から、お前たちのものをすべて俺は奪い取ることにする。しかし悪魔にも情けはある。明日までに残しておいて欲しいものを一つだけ書き出せ。それ以外のものは一切、俺が奪い去るからな』
と言い残して、悪魔はひとまず立ち去った。
さあ、町の人はてんやわんやの大騒ぎ。
『俺はお金だ』『俺は食いもの』『私は家だ』『いや、私は名誉だ』『私は宝石よ』と、それぞれいろいろなものを書き出した。
あなた方だったらどうする?
悪魔はたった一つだけしか見逃してくれないんだぜ。
さてさて、一夜明けてみると、その町にはなんと、たった一人の人間だけしかいなくなっていたとさ。
もう、わかったね。
金だ、家屋敷だ、やれ宝石だ、やれ何だと書き出した人々は、もっとも肝心な『命』を忘れていたんだね。
たった一人だけが『命』と書いていたので生き残ったというお話です。
金だ、家だ、仕事だ、名誉だ、愛だ、って、確かにみんな大切なものではありますが、命あってのものでしょう。
それ以外は所詮は人生の一部でしかないんですぜ。
罰当たりな現代人よ、人生の一部が手に入った入らないで、悩んでいないか、、、、、」。
以上、中村天風講演録「ほんとうの心の力」より抜粋しました。
弱気になったとき、くじけそうなときに天風翁の力強い言葉は、いつも私を叱咤し、激励してくれます。
とにかく積極的な心の態度で精一杯生き抜く。
それが天風翁の言葉と理解しております。
今回は中村天風翁の講演録の一部を紹介します。
「ここに面白い話があります。古代神話です。
昔、悪魔がある町に現れて、
『今日から、お前たちのものをすべて俺は奪い取ることにする。しかし悪魔にも情けはある。明日までに残しておいて欲しいものを一つだけ書き出せ。それ以外のものは一切、俺が奪い去るからな』
と言い残して、悪魔はひとまず立ち去った。
さあ、町の人はてんやわんやの大騒ぎ。
『俺はお金だ』『俺は食いもの』『私は家だ』『いや、私は名誉だ』『私は宝石よ』と、それぞれいろいろなものを書き出した。
あなた方だったらどうする?
悪魔はたった一つだけしか見逃してくれないんだぜ。
さてさて、一夜明けてみると、その町にはなんと、たった一人の人間だけしかいなくなっていたとさ。
もう、わかったね。
金だ、家屋敷だ、やれ宝石だ、やれ何だと書き出した人々は、もっとも肝心な『命』を忘れていたんだね。
たった一人だけが『命』と書いていたので生き残ったというお話です。
金だ、家だ、仕事だ、名誉だ、愛だ、って、確かにみんな大切なものではありますが、命あってのものでしょう。
それ以外は所詮は人生の一部でしかないんですぜ。
罰当たりな現代人よ、人生の一部が手に入った入らないで、悩んでいないか、、、、、」。
以上、中村天風講演録「ほんとうの心の力」より抜粋しました。
弱気になったとき、くじけそうなときに天風翁の力強い言葉は、いつも私を叱咤し、激励してくれます。
とにかく積極的な心の態度で精一杯生き抜く。
それが天風翁の言葉と理解しております。
2010年04月03日
辻立ち市議選
朝の出勤時間に、交差点の角地の歩道に立ち、行き交う車に手を振るおねえさんがいます。
冬の寒い朝も立っていました。ダウンのコートを着て「日本共産党」のノボリを手にお爺さんを傍に従え、ただ手を振るだけ。
4月25日投票の萩市議会議員選挙に立候補予定の女性だそうです。
もしかするとこれが選挙運動?
早朝ですから、風邪を引かないようにしっかり着込んで、ただ手を振るだけ。
もともと太めの女性のようで、ダウンのコートを着るとまるで雪だるまのようにまんまる。
出勤途上にこの姿を目にするたびに、我ながら不謹慎かなと思いつつ、笑いをこらえておりました。
しかし、天下の共産党さん、少し有権者をなめているんじゃないの?
ただ立って手を振るだけ。
これなら誰でもできるじゃない。
この女性、何のために市議会議員に立候補するの?
この光景を見るたびにそんな不信感を持ってしまいます。
辻立ちするなら「辻説法」でしょう、共産党なら「演説」でしょう。
有権者を甘く見ない方がいいですよ(でも当選するかも?)。
巷では市議選出馬者のことを「市議の報酬目当て」と中傷する市民も多いようです。
それだけ議員に対する信頼が無くなっているという事。
更に市議の場合は、県や国の議員以上に住民との距離が近いだけ色んな中傷を受け易い立場です。
そんな中で、敢えてケナサレ役を買って出る候補者の勇気は、立派なのかも知れません。
ともあれ萩市政のゆがみをチッェクしてくれる市議会の議員さんには、辻立ちの候補者を含め、本当に市民のために働く覚悟を持った方に、是非当選して欲しいものです。
冬の寒い朝も立っていました。ダウンのコートを着て「日本共産党」のノボリを手にお爺さんを傍に従え、ただ手を振るだけ。
4月25日投票の萩市議会議員選挙に立候補予定の女性だそうです。
もしかするとこれが選挙運動?
早朝ですから、風邪を引かないようにしっかり着込んで、ただ手を振るだけ。
もともと太めの女性のようで、ダウンのコートを着るとまるで雪だるまのようにまんまる。
出勤途上にこの姿を目にするたびに、我ながら不謹慎かなと思いつつ、笑いをこらえておりました。
しかし、天下の共産党さん、少し有権者をなめているんじゃないの?
ただ立って手を振るだけ。
これなら誰でもできるじゃない。
この女性、何のために市議会議員に立候補するの?
この光景を見るたびにそんな不信感を持ってしまいます。
辻立ちするなら「辻説法」でしょう、共産党なら「演説」でしょう。
有権者を甘く見ない方がいいですよ(でも当選するかも?)。
巷では市議選出馬者のことを「市議の報酬目当て」と中傷する市民も多いようです。
それだけ議員に対する信頼が無くなっているという事。
更に市議の場合は、県や国の議員以上に住民との距離が近いだけ色んな中傷を受け易い立場です。
そんな中で、敢えてケナサレ役を買って出る候補者の勇気は、立派なのかも知れません。
ともあれ萩市政のゆがみをチッェクしてくれる市議会の議員さんには、辻立ちの候補者を含め、本当に市民のために働く覚悟を持った方に、是非当選して欲しいものです。