2013年09月
2013年09月28日
半沢直樹
こんなにテレビドラマに夢中になったのは、何十年ぶりだろう。
勿論あの「半沢直樹」だ。
瞬間視聴率50%超えと言うから、大半の人が見ていた訳だ。
なぜこんなにヒットしたのか、勝手に分析して見た。
勿論主因はエンタメ的に高品質な作品だったからだが、小難しくこじ付けると、やはり今の社会環境の所為か。
努力しても頑張っても思い通りの就職ができず、いつまでも正社員になれない。
或いは30年以上も真面目に勤めた会社で、50歳を超えると給与減やリストラ、ローンの支払もままならない。
要するに経済のグローバル化が進んだことで、日本社会に「手段は問わない、結果が全て」という成果主義礼賛の考え方が蔓延し、「頑張れば報われる」というかつての日本社会の好循環を支えて来た独自の倫理観が、捨て去られた。正に「勝ち組」と「負け組」の言葉で表現される如く、人間を稼ぐお金の多寡だけで評価する、余りに底が浅い社会を私たちは作り上げてしまったのだろう。
そんな中で多くの日本人が負け組の辛さや恨みを晴らす術も無く、只々うつむいて歯を食いしばる経験を強いられ、それが個々の怒りとして胸奥に積み重なって来た。
それを「正しいことは正しい」と言い切り、相手がどんな強者でも真っ向から立ち向かう半沢直樹の姿。
一瞬自分が半沢直樹になったかのような爽快感をドラマの視聴で味わえた訳だ。
しかし、ドラマが濃すぎて困ったことも。
いわゆる心理学で云う防衛機制の「同一視」(まねて偉ぶる)に陥りかねないのだ。
おそらく当分の間、日本中あちこちで、変な半沢直樹に出会えるかも知れない。
結構みんな攻撃的に「倍返しだ」などと言い合って、、、勿論私もその一人?
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
勿論あの「半沢直樹」だ。
瞬間視聴率50%超えと言うから、大半の人が見ていた訳だ。
なぜこんなにヒットしたのか、勝手に分析して見た。
勿論主因はエンタメ的に高品質な作品だったからだが、小難しくこじ付けると、やはり今の社会環境の所為か。
努力しても頑張っても思い通りの就職ができず、いつまでも正社員になれない。
或いは30年以上も真面目に勤めた会社で、50歳を超えると給与減やリストラ、ローンの支払もままならない。
要するに経済のグローバル化が進んだことで、日本社会に「手段は問わない、結果が全て」という成果主義礼賛の考え方が蔓延し、「頑張れば報われる」というかつての日本社会の好循環を支えて来た独自の倫理観が、捨て去られた。正に「勝ち組」と「負け組」の言葉で表現される如く、人間を稼ぐお金の多寡だけで評価する、余りに底が浅い社会を私たちは作り上げてしまったのだろう。
そんな中で多くの日本人が負け組の辛さや恨みを晴らす術も無く、只々うつむいて歯を食いしばる経験を強いられ、それが個々の怒りとして胸奥に積み重なって来た。
それを「正しいことは正しい」と言い切り、相手がどんな強者でも真っ向から立ち向かう半沢直樹の姿。
一瞬自分が半沢直樹になったかのような爽快感をドラマの視聴で味わえた訳だ。
しかし、ドラマが濃すぎて困ったことも。
いわゆる心理学で云う防衛機制の「同一視」(まねて偉ぶる)に陥りかねないのだ。
おそらく当分の間、日本中あちこちで、変な半沢直樹に出会えるかも知れない。
結構みんな攻撃的に「倍返しだ」などと言い合って、、、勿論私もその一人?
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2013年09月21日
物言わぬは腹ふくるるわざなり
「物言わぬは腹ふくるるわざなり」という言葉、これを解釈して「黙っているとお腹が一杯になる」、或いは「ものを言わなければエネルギーを使わず腹が減らない」意味と理解している人もいます。
この言葉、真面目に受験勉強した人は、今でも暗記していると思いますが、「徒然草(つれづれぐさ)」に出てくる言葉で、「文句も言わずに黙っているとストレスが溜まってくる」の意味が正解です。
だから「腹に溜めて置かないで、適当に不平不満を口にしてストレスを吐き出しなさいよ」という兼好法師のアドバイスな訳です。
これが実際に現代医学でも正しい見方だそうで、あるお医者さんによれば、「職場ストレスが多いほどメタボリック症候群になりやすく、その結果メタボリック症候群は内臓肥満との関連が強いため、ウエスト径(腹回り)が大きくなる」そうです。
要するに「慢性的なストレスを感じている人(仕事が忙しい上に、同僚・上司からの支援も少なく言いたいこともいえない環境にある人)では、メタボリック症候群になりやすく、徐々に内臓脂肪が増えていく結果、ウエスト径が大きくなっていく(お腹が膨れていく)」訳です。
正に「物言わぬは腹ふくるるわざなり」は真理なのです。
しかし、そうは言っても中々「腹に溜めない」というのも難しい。
そこで手っ取り早くメタボ腹を解消する「腹ペコトレーニング」という方法をご紹介しましょう。
横浜の内科医川村先生の発案で、腹筋に力を入れ、呼吸のタイミングと関係なく出したり、引っ込めたりする、「出して、出して、引っ込め、引っ込め」の簡単なリズムがミソです。
なんか効きそうなんですよね、
これぞ正真正銘の「腹凹ますわざなり」?
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
この言葉、真面目に受験勉強した人は、今でも暗記していると思いますが、「徒然草(つれづれぐさ)」に出てくる言葉で、「文句も言わずに黙っているとストレスが溜まってくる」の意味が正解です。
だから「腹に溜めて置かないで、適当に不平不満を口にしてストレスを吐き出しなさいよ」という兼好法師のアドバイスな訳です。
これが実際に現代医学でも正しい見方だそうで、あるお医者さんによれば、「職場ストレスが多いほどメタボリック症候群になりやすく、その結果メタボリック症候群は内臓肥満との関連が強いため、ウエスト径(腹回り)が大きくなる」そうです。
要するに「慢性的なストレスを感じている人(仕事が忙しい上に、同僚・上司からの支援も少なく言いたいこともいえない環境にある人)では、メタボリック症候群になりやすく、徐々に内臓脂肪が増えていく結果、ウエスト径が大きくなっていく(お腹が膨れていく)」訳です。
正に「物言わぬは腹ふくるるわざなり」は真理なのです。
しかし、そうは言っても中々「腹に溜めない」というのも難しい。
そこで手っ取り早くメタボ腹を解消する「腹ペコトレーニング」という方法をご紹介しましょう。
横浜の内科医川村先生の発案で、腹筋に力を入れ、呼吸のタイミングと関係なく出したり、引っ込めたりする、「出して、出して、引っ込め、引っ込め」の簡単なリズムがミソです。
なんか効きそうなんですよね、
これぞ正真正銘の「腹凹ますわざなり」?
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2013年09月14日
筆鋒鋭く
この猛暑の夏、個人的には冷たいビールの消費量が例年以上に増え、結果的に街角景気、日本経済に貢献できたと自負している。
しかし、お蔭で読書のペースががっくり落ちて、ただベッドで横になって読むのは、星新一のショートショートのみ。
要するに、暑さとビールの酔いで朦朧とした頭が受け付けるのは、軽いSF短編モノだけだった訳。
それでは、涼しくなった今日この頃、どんな本を読んでいるかと申せば、曽野綾子の辛口エッセー「人間にとって成熟とは何か」という本。
この7月に出版されたばかりで、既に40万部も売れているそうだ。
著者も80歳を超え、益々筆鋒鋭い辛口に磨きが掛かり、とても小気味が良い読後感、
これがビールのドライのように売れている理由なのだろう。
例えば自民党の野田聖子議員が、自分の障害児出産に伴なう高額医療の保険負担を、さも当然の権利行使という発言に、
「野田氏のように権利を使うことは当然という人ばかりが増えたから、日本の経済(財政)は成り立たなくなったのだ。(中略)野田氏が根本的に、人間のあるべき謙虚な視点を失っていて、人間を権利でしか見ない人だということを示している」
とバッサリと斬り捨てるその鋭い筆鋒。
あるいは「介護もどんどん受けたらいいじゃないの。
介護保険料を払ってるんだから、もらわなきゃ損よ」という今の日本社会の風潮に対する批判。
正にこれが権利社会、ジコチュウ社会の末期の姿なのかも知れないと思うと、改めて著者の感性の鋭さに恐れ入る。
怖いもの無し、しがらみ無しの筆鋒鋭い曽野綾子節。
この夏のビールの切れ味に勝る爽快感である。9月も半ば、ようやく涼しくなった。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
しかし、お蔭で読書のペースががっくり落ちて、ただベッドで横になって読むのは、星新一のショートショートのみ。
要するに、暑さとビールの酔いで朦朧とした頭が受け付けるのは、軽いSF短編モノだけだった訳。
それでは、涼しくなった今日この頃、どんな本を読んでいるかと申せば、曽野綾子の辛口エッセー「人間にとって成熟とは何か」という本。
この7月に出版されたばかりで、既に40万部も売れているそうだ。
著者も80歳を超え、益々筆鋒鋭い辛口に磨きが掛かり、とても小気味が良い読後感、
これがビールのドライのように売れている理由なのだろう。
例えば自民党の野田聖子議員が、自分の障害児出産に伴なう高額医療の保険負担を、さも当然の権利行使という発言に、
「野田氏のように権利を使うことは当然という人ばかりが増えたから、日本の経済(財政)は成り立たなくなったのだ。(中略)野田氏が根本的に、人間のあるべき謙虚な視点を失っていて、人間を権利でしか見ない人だということを示している」
とバッサリと斬り捨てるその鋭い筆鋒。
あるいは「介護もどんどん受けたらいいじゃないの。
介護保険料を払ってるんだから、もらわなきゃ損よ」という今の日本社会の風潮に対する批判。
正にこれが権利社会、ジコチュウ社会の末期の姿なのかも知れないと思うと、改めて著者の感性の鋭さに恐れ入る。
怖いもの無し、しがらみ無しの筆鋒鋭い曽野綾子節。
この夏のビールの切れ味に勝る爽快感である。9月も半ば、ようやく涼しくなった。
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2013年09月07日
はだしのゲン問題
「はだしのゲン」閲覧制限問題について、私も感じたことを一言。
正直今回の松江市教育委員会の騒動が報じられるまで、この漫画の内容について特に問題意識は持ちませんでした。
勿論原爆や戦争を扱った漫画であることは知っていましたし、少し読んだこともありました。
しかし、漫画の表現が大げさで残酷な表現も多く、私自身好んで読みたいと思う漫画ではありません。
そもそもこの漫画の第1部は「少年ジャンプ」に掲載され、第2部は左派系オピニオン雑誌「市民」、日本共産党機関誌「文化評論」、日教組機関誌「教育評論」に掲載されていたそうです(高橋洋一氏の記事)。
要するに、第1部は子供対象、第2部は政党色の強い大人対象で、今回問題視されているのは、この第2部に掲載された内容です。
この政党色の強い漫画を学校が積極的に子供の教材として推薦すべきなのかどうか、これが問われる問題だった訳です。取りあえず見て頂きましょう。
(はだしのゲン7 kindle版(中沢啓治)中央公論社150ページより)
確かに戦争の悲惨さ、残酷さを表現する内容ですが、学校教材とするには正確な事実に基づく必要があると思いましたが、いかがでしょう。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
正直今回の松江市教育委員会の騒動が報じられるまで、この漫画の内容について特に問題意識は持ちませんでした。
勿論原爆や戦争を扱った漫画であることは知っていましたし、少し読んだこともありました。
しかし、漫画の表現が大げさで残酷な表現も多く、私自身好んで読みたいと思う漫画ではありません。
そもそもこの漫画の第1部は「少年ジャンプ」に掲載され、第2部は左派系オピニオン雑誌「市民」、日本共産党機関誌「文化評論」、日教組機関誌「教育評論」に掲載されていたそうです(高橋洋一氏の記事)。
要するに、第1部は子供対象、第2部は政党色の強い大人対象で、今回問題視されているのは、この第2部に掲載された内容です。
この政党色の強い漫画を学校が積極的に子供の教材として推薦すべきなのかどうか、これが問われる問題だった訳です。取りあえず見て頂きましょう。
(はだしのゲン7 kindle版(中沢啓治)中央公論社150ページより)
確かに戦争の悲惨さ、残酷さを表現する内容ですが、学校教材とするには正確な事実に基づく必要があると思いましたが、いかがでしょう。
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http://www.manwa55.net/