2013年12月
2013年12月28日
予想
つごもりの夜を前に改めて明年の様子を案じて見た。
人生は一寸先が見えないから面白いという話は、人生を達観した長老のセリフ。
まだまだ浅学菲才の身にして見れば、一寸先は闇の中を進むのは怖い、できればどんな障害物が在るかぐらいは事前に知りたい。
さて安岡正篤先生によれば「甲」は旧体制を突き破り革新が生じる意味とされ、「甲午」の年は新旧勢力が主導権を争い、激しく衝突する一年になると説かれる。
さしずめその対立はTPP交渉の行方に現れたり、またフクシマ原発の環境悪化を背景に、原発反対勢力が更に勢いを増すこと等が予想できる。
「空に吸うべき空気なく、大地に食すべき糧なく、川に飲むべき水なし」。
中国で使われる言葉だそうだが(村山幸徳氏)、福岡県周辺部の町も頻繁にPM2.5汚染の影響を受け、関係住民の不安は増している。
同様によそ事と考えているフクシマの汚染水の影響も国内外に確実に拡散している。
そして斯様な環境下でもなお国民の一番の関心事は自分のサイフであり、「アベノミクス」の行く末。
しかし、製造業の海外移転が進む中で昔のような日本の輸出力は期待できる訳もなく、皮肉なことに円安が進むほど国民の生活は苦しくなる。
アベノミクスが狙う「金融緩和→円安→物価高→デフレ解消→所得増」の図式は、案に相違して「金融緩和→円安→物価高→スタグフレーション→実質所得減」という恐ろしい方向に向かう可能性が高い(早稲田大学:野口悠紀雄氏)。
故に政府・マスコミの浮かれ調子に煽られない方が賢明との見方になる。ともあれ良いお歳を!
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
人生は一寸先が見えないから面白いという話は、人生を達観した長老のセリフ。
まだまだ浅学菲才の身にして見れば、一寸先は闇の中を進むのは怖い、できればどんな障害物が在るかぐらいは事前に知りたい。
さて安岡正篤先生によれば「甲」は旧体制を突き破り革新が生じる意味とされ、「甲午」の年は新旧勢力が主導権を争い、激しく衝突する一年になると説かれる。
さしずめその対立はTPP交渉の行方に現れたり、またフクシマ原発の環境悪化を背景に、原発反対勢力が更に勢いを増すこと等が予想できる。
「空に吸うべき空気なく、大地に食すべき糧なく、川に飲むべき水なし」。
中国で使われる言葉だそうだが(村山幸徳氏)、福岡県周辺部の町も頻繁にPM2.5汚染の影響を受け、関係住民の不安は増している。
同様によそ事と考えているフクシマの汚染水の影響も国内外に確実に拡散している。
そして斯様な環境下でもなお国民の一番の関心事は自分のサイフであり、「アベノミクス」の行く末。
しかし、製造業の海外移転が進む中で昔のような日本の輸出力は期待できる訳もなく、皮肉なことに円安が進むほど国民の生活は苦しくなる。
アベノミクスが狙う「金融緩和→円安→物価高→デフレ解消→所得増」の図式は、案に相違して「金融緩和→円安→物価高→スタグフレーション→実質所得減」という恐ろしい方向に向かう可能性が高い(早稲田大学:野口悠紀雄氏)。
故に政府・マスコミの浮かれ調子に煽られない方が賢明との見方になる。ともあれ良いお歳を!
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2013年12月21日
顔
やっぱ「見た目」は大事でしょう。
どうもあの顔は好きになれません、東京都知事の猪瀬さん。
いかにも厚かましそうで狡猾そうな顔に見えます。勿論イケメンかべっぴんかという基準じゃなくて、何となく「顔」に顕われる善良さ、上品さというものがあるでしょう?
それまでのその人の生き方が自然に顔に反映された、例えば話題のキャロライン・ケネディ駐日米大使の目じりの「小じわ」が魅力的に見えるような顔全体が醸し出す雰囲気と言うか、、、。
古今東西昔から「顔は心を映す鏡」とも言われています。聞きかじりですが、かつてリンカーンが大統領に就任した後、支援者の一人が「彼を使ってくれ」と一人の男を紹介してきたので、恩義のある支援者であったため、すぐにその男に面接したが、採用しなかったそうです。
「何故か」という支援者の詰問にリンカーンは「顔が悪すぎる。男は40歳にもなれば自分の顔には責任を持たねばならない」と答えたという話。
しかし、これが先日就活が解禁になったばかりの20歳代の若者だったらどうなるんでしょうか?
面接試験を40歳になるまで待って貰うわけにも行きませんよね。
「その他、アメリカ合衆国とカナダで調査を実施した経済学者によれば、魅力的な労働者のほうが、そうではない労働者に比べて平均12〜14%も多く給料を受け取っているそうです。
要するに外見の良い人びとが私たちの文化のなかで、非常に多くの社会的利益を享受しているのは明らかです(「影響力の武器」〔第2版〕P.274〜)」。
顔の良し悪し、大部分は遺伝子の所為なのに20歳、40歳の年齢区別もなく本人の責任にされるのが世の常、勿論理不尽な話とは思いますが、、、。
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http://www.manwa55.net/
どうもあの顔は好きになれません、東京都知事の猪瀬さん。
いかにも厚かましそうで狡猾そうな顔に見えます。勿論イケメンかべっぴんかという基準じゃなくて、何となく「顔」に顕われる善良さ、上品さというものがあるでしょう?
それまでのその人の生き方が自然に顔に反映された、例えば話題のキャロライン・ケネディ駐日米大使の目じりの「小じわ」が魅力的に見えるような顔全体が醸し出す雰囲気と言うか、、、。
古今東西昔から「顔は心を映す鏡」とも言われています。聞きかじりですが、かつてリンカーンが大統領に就任した後、支援者の一人が「彼を使ってくれ」と一人の男を紹介してきたので、恩義のある支援者であったため、すぐにその男に面接したが、採用しなかったそうです。
「何故か」という支援者の詰問にリンカーンは「顔が悪すぎる。男は40歳にもなれば自分の顔には責任を持たねばならない」と答えたという話。
しかし、これが先日就活が解禁になったばかりの20歳代の若者だったらどうなるんでしょうか?
面接試験を40歳になるまで待って貰うわけにも行きませんよね。
「その他、アメリカ合衆国とカナダで調査を実施した経済学者によれば、魅力的な労働者のほうが、そうではない労働者に比べて平均12〜14%も多く給料を受け取っているそうです。
要するに外見の良い人びとが私たちの文化のなかで、非常に多くの社会的利益を享受しているのは明らかです(「影響力の武器」〔第2版〕P.274〜)」。
顔の良し悪し、大部分は遺伝子の所為なのに20歳、40歳の年齢区別もなく本人の責任にされるのが世の常、勿論理不尽な話とは思いますが、、、。
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2013年12月14日
遺伝子
『身の危険を感じると、その「記憶」は精子を介して子孫に伝えられる――。
マウスを使った実験で、個体の経験が遺伝的に後の世代に引き継がれる現象が明らかになった。
米国の研究チームが科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版に発表した。実験は、オスのマウスの脚に電気ショックを与えながらサクラの花に似た匂いをかがせ、この匂いを恐れるように訓練。
その後、メスとつがいにして、生まれてきた子どもに様々な匂いをかがせた。
すると、父親が恐怖を感じたサクラの匂いのときだけ、強くおびえるしぐさをみせた。
孫の世代でも、同様の反応が得られた』という(朝日新聞)。
驚きの研究成果と言えるのではないか。
「記憶」が子孫に継承されるということは、例えば吉田松陰先生のような偉人の記憶も子孫に引き継がれるのだろうか。
そうであれば、今や世の中は途轍もない偉人、哲人だらけになっているはずだが、そうとも思えない。
おそらく種の防衛本能を強化する五感の記憶だけが、次代に引き継がれるのだろう。
例えば、蛇やゴキブリを見ると恐怖で鳥肌が立ったり、恐竜に出遭ったら反射的に駆け出したり、あるいは浮気を問い詰められたら閉じた貝のようになると か、、、。
これらは先祖代々受け継がれた○○家自慢の「サバイバル術」だったりする訳だ。
そう言えば先日「二宮尊徳の七代目子孫」という中桐万里子さんの著書(尊徳翁がテーマ)を2冊立て続けに読んだが、期待し過ぎだった。
やはり先祖の知恵や美徳を伝えるのは容易ではないのだ。
しかし、尊徳翁が凄いのは、既に当時から遺伝子の役割を喝破している点。
即ち「父母もそのちゝはゝも吾身なり われを愛して我を敬せよ(尊徳道歌)」と。
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マウスを使った実験で、個体の経験が遺伝的に後の世代に引き継がれる現象が明らかになった。
米国の研究チームが科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版に発表した。実験は、オスのマウスの脚に電気ショックを与えながらサクラの花に似た匂いをかがせ、この匂いを恐れるように訓練。
その後、メスとつがいにして、生まれてきた子どもに様々な匂いをかがせた。
すると、父親が恐怖を感じたサクラの匂いのときだけ、強くおびえるしぐさをみせた。
孫の世代でも、同様の反応が得られた』という(朝日新聞)。
驚きの研究成果と言えるのではないか。
「記憶」が子孫に継承されるということは、例えば吉田松陰先生のような偉人の記憶も子孫に引き継がれるのだろうか。
そうであれば、今や世の中は途轍もない偉人、哲人だらけになっているはずだが、そうとも思えない。
おそらく種の防衛本能を強化する五感の記憶だけが、次代に引き継がれるのだろう。
例えば、蛇やゴキブリを見ると恐怖で鳥肌が立ったり、恐竜に出遭ったら反射的に駆け出したり、あるいは浮気を問い詰められたら閉じた貝のようになると か、、、。
これらは先祖代々受け継がれた○○家自慢の「サバイバル術」だったりする訳だ。
そう言えば先日「二宮尊徳の七代目子孫」という中桐万里子さんの著書(尊徳翁がテーマ)を2冊立て続けに読んだが、期待し過ぎだった。
やはり先祖の知恵や美徳を伝えるのは容易ではないのだ。
しかし、尊徳翁が凄いのは、既に当時から遺伝子の役割を喝破している点。
即ち「父母もそのちゝはゝも吾身なり われを愛して我を敬せよ(尊徳道歌)」と。
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2013年12月07日
幸福論
さて、原告60歳の赤ちゃん取り違え裁判、判決は3,800万円の賠償を都内の病院側に命じました。
判決理由は、60年前の取り違えがなければ、原告の男性は本来裕福な家庭で育てられ、大学教育も受けられたはずであり、成育環境面で著しい不利益を受けた、というのが理由です。
それにしても誰を親として生まれてくるかは、自分では決められません。
裕福な家庭に生まれれば人生は得で、反対に貧乏な家庭に生まれれば人生は損という話で、裁判所自らが人生を宝くじのように当たり外れがあると公認したことになり、ちょっとうなづけない感じもします。
報道によれば、取り違えられた原告の男性は「わたしの取り違えの相手も含めて、(兄弟)4人全員、大学を出してもらったという話を聞いた時に、うーん...、それに比べて、わたしの育った環境というのは、かなり厳しいものだったなという思いはありましたね。」と正直に話しており、やはり当然とは言え、貧困家庭で育ったことは自分にとっては「損」と認識しておられるようです。
そもそも取り違えの事実の調査を始めたのは、裕福な家庭の方の実弟たちで、兄弟、家族間のトラブルが発端のようです。
片や原告の育った貧乏の家庭では、兄弟仲も良さそうです。
しかも、育ての母親については「できることはたぶん、精いっぱいやってくれたと思っています」と答えておられました。
この事件、誰が一番辛いでしょうね。なんとも遣る瀬無い話で、勝手なコメントは控えたいと思いますが、昔よく使われた「貧しいながらも楽しい我が家」という言葉、今のご時勢にはそぐわなくなりました。当時は、みんなが貧しかったからこそ共感できたのでしょうね。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
判決理由は、60年前の取り違えがなければ、原告の男性は本来裕福な家庭で育てられ、大学教育も受けられたはずであり、成育環境面で著しい不利益を受けた、というのが理由です。
それにしても誰を親として生まれてくるかは、自分では決められません。
裕福な家庭に生まれれば人生は得で、反対に貧乏な家庭に生まれれば人生は損という話で、裁判所自らが人生を宝くじのように当たり外れがあると公認したことになり、ちょっとうなづけない感じもします。
報道によれば、取り違えられた原告の男性は「わたしの取り違えの相手も含めて、(兄弟)4人全員、大学を出してもらったという話を聞いた時に、うーん...、それに比べて、わたしの育った環境というのは、かなり厳しいものだったなという思いはありましたね。」と正直に話しており、やはり当然とは言え、貧困家庭で育ったことは自分にとっては「損」と認識しておられるようです。
そもそも取り違えの事実の調査を始めたのは、裕福な家庭の方の実弟たちで、兄弟、家族間のトラブルが発端のようです。
片や原告の育った貧乏の家庭では、兄弟仲も良さそうです。
しかも、育ての母親については「できることはたぶん、精いっぱいやってくれたと思っています」と答えておられました。
この事件、誰が一番辛いでしょうね。なんとも遣る瀬無い話で、勝手なコメントは控えたいと思いますが、昔よく使われた「貧しいながらも楽しい我が家」という言葉、今のご時勢にはそぐわなくなりました。当時は、みんなが貧しかったからこそ共感できたのでしょうね。
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