2015年10月

2015年10月31日

日本近代史

中韓首脳から、「正しい歴史認識を持ちなさい」と頻繁に説諭される日本。

確かに私たちは、自国の歴史の勉強が不足しているのだろう。
特に近代史と呼ばれる幕末から一次、二次大戦を経た昭和前期の勉強はご指摘のとおりだ。

なぜ勉強不足か?
ひと言でいってしまえば、「他国から押し付けられた歴史認識は、納得できない」からだ。

しかし、日本が「納得できない」と言ってしまうと、隣国はさらに「いちゃもん」を付けて来る。
近頃は中韓にロシアも加わって日本非難を繰り広げる。

そもそもこの中国、韓国(朝鮮)とロシアの三国とは、日本海を挟んで昔から色んな交流があった。
日本海を境にした歴史上の大きな事件は、蒙古襲来(1274年〜)、秀吉の朝鮮出兵(1592年〜)、日清戦争(1894年)、日露戦争(1904年)、日中戦争(1937年〜)等々が挙げられる。
また大陸側の近代史に入ると思うが、ロシア革命によりロシアが共産党独裁国家に変質した事、さらにロシアの毛沢東支援で中国も共産党独裁国家になった事、そしてスターリンの金日成支援で朝鮮戦争が勃発、南北は分断されたまま今日に至る事など。
斯様に、この日本列島を取り囲む中露朝との歴史は、複雑で紛争も多い。

日本は「地理的におなじアジアに属しながら、内容的には著しい違いを持っている。
アジアにおける日本の特殊性というのは西ヨーロッパと同じカテゴリーに入る地域としての特殊性である」(梅棹忠夫著「文明の生態史観」)。
アジアに居ながらアジアでない、異質な存在の日本。
宿命的な苦労はそこから生まれて来る。

まあ言いたい国には、言わしとこう。一々反応するのも大人げないからね。



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2015年10月24日

国益と外交

イギリスを訪問している中国の習近平主席に、イギリス政府は最高レベルの国賓サービスに余念がない。
その目的はただ一つ、「お金」だ。
これほどあからさまにやられると、さすがに「お見事」と言わざるを得ないのだろうが、紳士の国でも「先ずはお金」が一番大事と見える。

中国とイギリス、1840年の阿片戦争以来の深い因縁を持つ国どうしだが、今の両国の蜜月を日本人として、どう評価すべきか。

そもそも国どうしのお付き合い(外交)とは、われわれが日常色んな場面で色んな人と接する場合の付き合い方とは根本的に違うものなのか。
ただその時々の損得のみを基準にした付き合い方が、本当に外交上手と言えるのか。

中国のことわざに「人は利を見て害を見ず、魚は餌を見て鈎を見ず」というのがあるそうだ。
これは「目先の利に汲々としている者は裏に隠れている損に気づかない。
魚は餌だけを見て鈎に気づかないのと同じである、という意味(井原隆一著「志ある経営に『近道』あり」)」。

勿論イギリスが目先の利益のみで動く軽率な国とは思えないが、実際どうだろう。孔子の「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」の「恕」の訓えは、人間どうしの付き合いで最重要な基準だ。
誰でも交際相手は、誠実で、礼儀正しく、約束を守る人であって欲しいと思う。
だとすれば、自分も相手に対して誠実で、礼儀正しく、約束をちゃんと守る人間でないといけない。
これが「恕」であり、交際の基本。

だから日本が、諸外国からいくら「外交下手」と嘲笑されても、この「恕」こそ外交のスタンダードに据えていれば、何ら動じることも恥じることも無い。
「恕」は元々人間の肝、英国紳士の如く「お金が肝」では少々寂しい。



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2015年10月17日

祖国愛

先般世界産業遺産登録を巡り韓国と外交バトルをやったばかりで、今度は中国の申請したいわゆる「南京虐殺事件」を権威ある(と思っていた)国連のユネスコが、日本の制止活動にも拘わらず、世界記憶遺産として登録した。

中国側の申請理由は、表向きは「日本を含む各国の人々が侵略戦争の残虐性を認識し、歴史を心に刻み、平和を大切にし、共同で人類の尊厳を守るため」で、本音は「前の戦争中の日本人の残虐行為を世界に広めることで日本を貶め、子々孫々まで責任を取らせる」ことにある。

この南京虐殺事件を巡っては諸説あり、学者の間でも未だに史実は確定していない。
しかし、中国側の主張は、戦後のどさくさに行なわれた中国での裁判記録や東京裁判での記録を基に「日本人が中国の民間人を20万人から30万人虐殺した」である。

私自身何冊か読んだが、日本側の文献では「本当に虐殺があったのか」、あるいは「30万人という数字の根拠が全く不明」というのが通説。
確かに歴史は勝者側によって書かれる傾向はあるが、そもそもこの「南京虐殺30万人」説には無理がある。

あの原爆でさえ投下直後の死者数は、広島と長崎で20万人と言われている。
それを遥かに上回る大虐殺行為を我々の祖父の仲間がやった?
実際70年以上も前の、自分たちには責任の無い問題に自分の貴重な時間を奪われたくないというのが大方の日本人だろうが、この萩を世界遺産登録したあの同じユネスコが、南京虐殺を世界記憶遺産に認めたという現実。

もしかするとこれは「冤罪」かも知れないのに、それでも無関心を通せるのか。
自国の伝統、文化、情緒を愛する「祖国愛」が希薄な民族は、いずれ滅びるのが歴史の法則と何かで読んだ。



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2015年10月10日

幸福な結婚

先週の日曜日、母親の末の妹(叔母)の長男(従兄弟)の結婚式と披露宴に出席した。
新郎の従兄弟が35歳、改めて60歳を前にした自分自身の当時と比べた。
私の35歳は既に5歳と1歳の子どもが居た訳だから、35歳での結婚は遅い方だろう。
だが、今まさに幸福の絶頂にある満面の笑顔の従兄弟。
末永く幸せな結婚生活が送れるよう、人生の先輩として願うばかりである。

とは言え、果たして結婚は花園か、あるいは墓場なのか。
その答えとも言える論文があるそうだ(明大文学部教授諸富祥彦先生著「あなたのその苦しみには意味がある」)。
プリンストン大学のD.カーネマン教授という人が2006年の科学雑誌「サイエンス」に発表した「より裕福になると幸福になるのだろうか」というタイトルの論文に、既婚者と独身者の幸福率を比較した結果が出ているそうだ。

即ち、「結婚している人」と「独身の人」の「不幸率」を調べた結果だ。
事前の予測では、「結婚している人」のうち「不幸な人」の割合は28%、「独身の人」のうち「不幸な人」の割合は41%だったのが、実際には、「結婚している人」のうち「不幸を感じている人」は23%であったのに対し、「独身の人」で「不幸を感じている人」は、わずか21%しかいなかったそうだ。

つまり、「結婚している人」のほうが、「独身の人」よりも「自分は不幸だ」と感じている人が多かったということになる。

普通世間一般では「結婚」と「幸福」はセットのように考えられているが、どうもこれは長年の迷信のようだ。やはり結婚はそう簡単なことではないのだ。
今の若い人が中々結婚しないのも、不幸というリスクを回避した賢明さの顕われかも知れない。



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2015年10月03日

バカの壁

12年前に出版された養老孟司先生の「バカの壁」という著書がある。
読まれた方も多いと思うが、養老孟司先生は東大名誉教授で、日本を代表する解剖学者。

その養老先生いわく、
「人と人は別々の脳を持ち、したがって思考・感じ方も別々である」。
だから「話しても分からないという人が、世の中には居るという現実を理解すれば、誰もが味わう苛立ち、不快感を遠ざけることも可能だ」と。

この著書は「いくら話してもわかってもらえない」、「想いがどうしても伝わらない」相手に、一々ストレスを感じないで済む方法を教えてくれる。

そこで、この養老理論を応用して、例えば先日の国会で大騒ぎになった「安保法案」の審議の様子を分析してみる。
「もっと議論を尽くせ」と野党側は強硬に要求していたが、ではもっと審議時間を増やせば法案への野党の理解が進み、賛成者が増えたかと言えば「No can do」。

著書によれば、「イスラム教原理主義者」と「キリスト教原理主義者」のケースが例示されているが、初めから脳に「反対」を植え付けた「反対原理主義者」相手では、いくら議論を尽くしても相手の「反対」は、先ず「動じない」と思って間違い無い。
最初からお互いに「聞く耳持たない」相手と話が通じる訳は無いのだ。
「話せば分かる」なんて大嘘。
「野党や国民に理解してもらえるように最大限時間をかけて丁寧に説明した」という自民党の主張も、結局は「民意を無視していませんよ」という国民向けのアリバイづくりに過ぎない。

実際に私も何度も経験しているが、「反対」の人相手に理を尽くす虚しさ、誤解を承知で言えば、正に「バカの壁」に向かって話しているような徒労感、何だろうこの感じ。
与党も野党もお疲れ様。



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