2016年07月
2016年07月30日
バカもんGO
世界的に話題になっている「ポケモンGO」が、先週から日本でも利用できるようになった。
さっそくポケモン探しに興じる人たちの姿が、テレビで報じられている。
東京のある公園では、一晩中ポケモン探しに熱中する人も。
しかし、このゲーム騒動の若者たちの姿を見ていると、改めて日本人がバカになっているように思えて、日本は本当に大丈夫なのだろうかと、心配になって来る。
勿論このポケモンGOは、先にアメリカでも流行している訳だが、20年前に日本で一大社会現象にもなったバンダイの「タマゴッチ」の大流行に似ていなくもない。
ただし、当時はまだまだソフトをグローバル化する術が未熟だったため、流行が国内限定だったが、「携帯ペット」という呼び名で日本中で話題になった。
しかし、今回の騒ぎは「飼育」という内向きなタマゴッチと異なり、真逆の「外出」を強いるゲームのため、必然的に周囲の環境との摩擦や衝突が起こり得る。
結果連日のように車や自転車事故を誘発しているが、今のところゲーム会社の責任を問う声は余り聞かれない。
そもそも外に出て歩き回らないと成り立たない、スタンプラリーのスマホ版のようなゲームで、運動不足解消に少しは役に立つのかも知れない。
それにしても人間社会の色々な技術は確かに進歩しているが、肝心の人間の中身の進化がついて行けているのか、大いに疑問に思えて来た。
と、こんな感想を書いている最中に、26日未明、神奈川県の障害者施設で19人刺殺、26人重軽傷という凶悪事件発生のニュース。
障害者を標的にした殺人事件だ。片やポケモンGOで浮かれ、片や戦後最悪の大量殺人事件。
この社会、何かが狂っている。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
さっそくポケモン探しに興じる人たちの姿が、テレビで報じられている。
東京のある公園では、一晩中ポケモン探しに熱中する人も。
しかし、このゲーム騒動の若者たちの姿を見ていると、改めて日本人がバカになっているように思えて、日本は本当に大丈夫なのだろうかと、心配になって来る。
勿論このポケモンGOは、先にアメリカでも流行している訳だが、20年前に日本で一大社会現象にもなったバンダイの「タマゴッチ」の大流行に似ていなくもない。
ただし、当時はまだまだソフトをグローバル化する術が未熟だったため、流行が国内限定だったが、「携帯ペット」という呼び名で日本中で話題になった。
しかし、今回の騒ぎは「飼育」という内向きなタマゴッチと異なり、真逆の「外出」を強いるゲームのため、必然的に周囲の環境との摩擦や衝突が起こり得る。
結果連日のように車や自転車事故を誘発しているが、今のところゲーム会社の責任を問う声は余り聞かれない。
そもそも外に出て歩き回らないと成り立たない、スタンプラリーのスマホ版のようなゲームで、運動不足解消に少しは役に立つのかも知れない。
それにしても人間社会の色々な技術は確かに進歩しているが、肝心の人間の中身の進化がついて行けているのか、大いに疑問に思えて来た。
と、こんな感想を書いている最中に、26日未明、神奈川県の障害者施設で19人刺殺、26人重軽傷という凶悪事件発生のニュース。
障害者を標的にした殺人事件だ。片やポケモンGOで浮かれ、片や戦後最悪の大量殺人事件。
この社会、何かが狂っている。
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2016年07月23日
ドラマ選挙
さすがに東京都ともなると知事選レベルのニュースが、国政選挙並みに報道される。
東京都の人口は1千3百61万人(6月1日時点)だが、首都圏人口は3千7百万人に達し、これは日本の人口1億2千6百96万人の34%に当たる。
地方に住む私には大きな違和感があるが、外国から見れば「東京と言えば日本」「日本と言えば東京」な訳で、それだけ都知事選挙の結果に関心が高まるのも無理はない。
今月の31日が投開票だそうだが、今の時点での私の当落予想は、1位小池、2位鳥越、3位増田で小池百合子の当選。
果たして結果はいかに。
さて本当は都知事選挙より大事だった参議院選挙、争点が今一つ与野党でかみ合わず、正直余り関心が湧かなかった。
結局安倍政権を支持するかどうかだけの、ドラマ性の無い選挙に終始した。
一方今では伝説になった平成17年の小泉元総理の「郵政選挙」。
民営化反対陣営に女性の「刺客」(小池百合子さんもそうだった)を送り込み、まるで映画を観ているようなドラマチックな選挙戦が展開された。
そんなドラマ選挙に国民が煽られて、あれよあれよという間に郵政民営化が実現した。
果たして民営化で本当に「正解」だったのか疑問だが、人件費コストを安く上げるために配達員を民間の非正規職員に替えたのが一番目立つが、一体小泉さんは、なぜあんなに「民営化」にムキになったのか。その結果国民の利益になっているのか、大いに疑問。
事ほど左様に、選挙政策なんてしょせん有権者を幻惑するための感情操作(理性じゃない)に過ぎず、いかに上手く感情操作ができたかで勝敗が決まる。
正にアメリカ大統領選挙が典型だ。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
東京都の人口は1千3百61万人(6月1日時点)だが、首都圏人口は3千7百万人に達し、これは日本の人口1億2千6百96万人の34%に当たる。
地方に住む私には大きな違和感があるが、外国から見れば「東京と言えば日本」「日本と言えば東京」な訳で、それだけ都知事選挙の結果に関心が高まるのも無理はない。
今月の31日が投開票だそうだが、今の時点での私の当落予想は、1位小池、2位鳥越、3位増田で小池百合子の当選。
果たして結果はいかに。
さて本当は都知事選挙より大事だった参議院選挙、争点が今一つ与野党でかみ合わず、正直余り関心が湧かなかった。
結局安倍政権を支持するかどうかだけの、ドラマ性の無い選挙に終始した。
一方今では伝説になった平成17年の小泉元総理の「郵政選挙」。
民営化反対陣営に女性の「刺客」(小池百合子さんもそうだった)を送り込み、まるで映画を観ているようなドラマチックな選挙戦が展開された。
そんなドラマ選挙に国民が煽られて、あれよあれよという間に郵政民営化が実現した。
果たして民営化で本当に「正解」だったのか疑問だが、人件費コストを安く上げるために配達員を民間の非正規職員に替えたのが一番目立つが、一体小泉さんは、なぜあんなに「民営化」にムキになったのか。その結果国民の利益になっているのか、大いに疑問。
事ほど左様に、選挙政策なんてしょせん有権者を幻惑するための感情操作(理性じゃない)に過ぎず、いかに上手く感情操作ができたかで勝敗が決まる。
正にアメリカ大統領選挙が典型だ。
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2016年07月16日
無知の知
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。
奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ」。
誰もがご存知の「平家物語」の冒頭部分である。
さてこんな書き出しで始めたのは、先週仕事で久しぶりに宮島を訪れる機会があり、あの海中にそびえ立つ、厳島神社の大鳥居を眺めることができた。
お陰で昔一生懸命暗記した平家物語の冒頭部分の一節が自然に頭に浮かんで来た。
平清盛が神社を造営したのが、50歳の1168年、正に平家と清盛の全盛の頃。
その清盛も13年後に病没。
何せ当時は武力によって相手を従えるという世の中だから、平家の武力を上回る源氏の出現で、「たけき者も遂には滅びぬ」となった次第。
翻って現代日本の権力争いは、武力を用いることもなく、死傷者も出さず平和裏に終始。
これが多数決による民主主義という制度だが、果たして本当に合理的な制度なのか少々疑問も感じる。
例えば今の選挙制度では、18歳の1票と人生経験豊富な80歳の1票が同じ1票にカウントされ、逆にこれから何十年も生きて行く18歳と老い先短い80歳が同じ1票である。
かつてギリシャのアテネで始まった直接民主制が結局失敗に終わったのは、「判断力の乏しい民が意思決定に参加することで、扇動者の詭弁に誘導され誤った意思決定をおこない、誤った政策執行に至ったから」と言われる。
正に英国のEU離脱の国民投票も、直接民主制による衆愚政治の一例だろう。
その昔アテネのソクラテスが「無知の知」を説いて回ったが、所詮人間は今も変わらず、無知を知らない愚者のようだ。
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沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。
奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ」。
誰もがご存知の「平家物語」の冒頭部分である。
さてこんな書き出しで始めたのは、先週仕事で久しぶりに宮島を訪れる機会があり、あの海中にそびえ立つ、厳島神社の大鳥居を眺めることができた。
お陰で昔一生懸命暗記した平家物語の冒頭部分の一節が自然に頭に浮かんで来た。
平清盛が神社を造営したのが、50歳の1168年、正に平家と清盛の全盛の頃。
その清盛も13年後に病没。
何せ当時は武力によって相手を従えるという世の中だから、平家の武力を上回る源氏の出現で、「たけき者も遂には滅びぬ」となった次第。
翻って現代日本の権力争いは、武力を用いることもなく、死傷者も出さず平和裏に終始。
これが多数決による民主主義という制度だが、果たして本当に合理的な制度なのか少々疑問も感じる。
例えば今の選挙制度では、18歳の1票と人生経験豊富な80歳の1票が同じ1票にカウントされ、逆にこれから何十年も生きて行く18歳と老い先短い80歳が同じ1票である。
かつてギリシャのアテネで始まった直接民主制が結局失敗に終わったのは、「判断力の乏しい民が意思決定に参加することで、扇動者の詭弁に誘導され誤った意思決定をおこない、誤った政策執行に至ったから」と言われる。
正に英国のEU離脱の国民投票も、直接民主制による衆愚政治の一例だろう。
その昔アテネのソクラテスが「無知の知」を説いて回ったが、所詮人間は今も変わらず、無知を知らない愚者のようだ。
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2016年07月09日
グローバリズム
「グローバリズムとナショナリズムや原理主義とはそもそもは全く正反対のものである。
国家の国境を越えて行こうとするグローバリズムは、国家という一つのまとまりを解体していく方向性を持っている
。しかしグローバリズムが進展すればするほど皮肉なことに現実にはナショナリズムや原理主義の意識が各国で高まっていく(2005年1月上田紀行著「生きる意味」)」。
正に今、英国のEU離脱やアメリカのトランプ旋風に見られるごとく、このグローバリズム(地球主義)を否定するナショナリズムの台頭と「極右」排外主義勢力の伸長が、世界全体に大きな難問を投げかけている。
先日のバングラテロ事件の背景が少しずつ解明され、実行犯の若者たちがインターネットでイスラム国の過激思想に染まっていたとの情報もある。
これはグローバリズムそのもののインターネットが、極右排外暴力主義者を育てていたという皮肉な結末でもある。
それにしても残酷なテロ行為で、突然非業の死を遂げた方々の無念さや、愛する家族を突然奪われた方々の怒りと悲しみを思うと、改めて「人生の意味」とは何ぞやと考え込んでしまう。
亡くなられた方々に対しては、「ほんとうに、頑張りましたね。あなたはこれまで、ほんとうによく、頑張ってきましたね」という敬意の言葉しか出て来ない。
そして、私たちにとって突然の死は、あの3・11の震災以降、決して他人事では無くなったことに思い至る。
「私たち、無力な人間にできるのは、ただ一つ『今日一日が、人生最後の日になるかもしれない』、そんな思いを胸に刻んで 、日々の一瞬一瞬に心込めて生きること、ただそれだけなのです」(カウンセラー諸富祥彦氏)。
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国家の国境を越えて行こうとするグローバリズムは、国家という一つのまとまりを解体していく方向性を持っている
。しかしグローバリズムが進展すればするほど皮肉なことに現実にはナショナリズムや原理主義の意識が各国で高まっていく(2005年1月上田紀行著「生きる意味」)」。
正に今、英国のEU離脱やアメリカのトランプ旋風に見られるごとく、このグローバリズム(地球主義)を否定するナショナリズムの台頭と「極右」排外主義勢力の伸長が、世界全体に大きな難問を投げかけている。
先日のバングラテロ事件の背景が少しずつ解明され、実行犯の若者たちがインターネットでイスラム国の過激思想に染まっていたとの情報もある。
これはグローバリズムそのもののインターネットが、極右排外暴力主義者を育てていたという皮肉な結末でもある。
それにしても残酷なテロ行為で、突然非業の死を遂げた方々の無念さや、愛する家族を突然奪われた方々の怒りと悲しみを思うと、改めて「人生の意味」とは何ぞやと考え込んでしまう。
亡くなられた方々に対しては、「ほんとうに、頑張りましたね。あなたはこれまで、ほんとうによく、頑張ってきましたね」という敬意の言葉しか出て来ない。
そして、私たちにとって突然の死は、あの3・11の震災以降、決して他人事では無くなったことに思い至る。
「私たち、無力な人間にできるのは、ただ一つ『今日一日が、人生最後の日になるかもしれない』、そんな思いを胸に刻んで 、日々の一瞬一瞬に心込めて生きること、ただそれだけなのです」(カウンセラー諸富祥彦氏)。
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2016年07月02日
EU崩壊
「ゲルマン民族の大移動375年、フン族に押されてゲルマン人の一派であるゴート族が南下し、ローマ帝国領を脅かしたことが大移動の始まりとされる。
その後、多数のゲルマニア出身の民族が南下をくり返しローマ帝国領に侵入した。
原因として他民族の圧迫や気候変動、それらに伴う経済構造の変化があげられている。
この後すぐに西ローマ帝国は滅亡してしまったため、古代ローマ帝国崩壊との関連性が考えられている。
しかしフン族の侵攻を食い止めたのは、ローマの支配を受け入れて傭兵となったゲルマン人であり、今日におけるヨーロッパ世界の成立における意義は大きいと思われる」(引用:ウィキペディア)。
正に今眼前で繰り広げられているEUの混乱ぶりは、ローマ帝国崩壊の歴史をそのまま再現しているかのようだ。
そもそも今回のイギリスのEU離脱の根底にあるのは、移民増加への国民の反感だと言われている。
これは他のEU加盟国も抱える問題だ。
EU自体が連邦国家のような機能を持っており、それを離脱することは、欧州で「孤立」を意味することになる。
しかし、イギリスの混乱は今始まったばかり、これからさらに国内の分裂と混乱が高まり、イギリス国民は想定外の辛酸をなめる可能性が高い。
今回の国難ともいうべき事態に、リーダーのキャメロン首相は、離脱の手続きを「次の首相に任せる」などとまるで無責任。
そもそも国の命運を左右する重要な決断を安易に国民に丸投げしたキャメロン首相の責任は重い。
リーダーの能力不足が一国を滅ぼす実例として歴史に名前を残すことになるのだろうが、片や大量移民の圧力でEU本体が崩壊するのは、歴史の必然かも知れない。
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その後、多数のゲルマニア出身の民族が南下をくり返しローマ帝国領に侵入した。
原因として他民族の圧迫や気候変動、それらに伴う経済構造の変化があげられている。
この後すぐに西ローマ帝国は滅亡してしまったため、古代ローマ帝国崩壊との関連性が考えられている。
しかしフン族の侵攻を食い止めたのは、ローマの支配を受け入れて傭兵となったゲルマン人であり、今日におけるヨーロッパ世界の成立における意義は大きいと思われる」(引用:ウィキペディア)。
正に今眼前で繰り広げられているEUの混乱ぶりは、ローマ帝国崩壊の歴史をそのまま再現しているかのようだ。
そもそも今回のイギリスのEU離脱の根底にあるのは、移民増加への国民の反感だと言われている。
これは他のEU加盟国も抱える問題だ。
EU自体が連邦国家のような機能を持っており、それを離脱することは、欧州で「孤立」を意味することになる。
しかし、イギリスの混乱は今始まったばかり、これからさらに国内の分裂と混乱が高まり、イギリス国民は想定外の辛酸をなめる可能性が高い。
今回の国難ともいうべき事態に、リーダーのキャメロン首相は、離脱の手続きを「次の首相に任せる」などとまるで無責任。
そもそも国の命運を左右する重要な決断を安易に国民に丸投げしたキャメロン首相の責任は重い。
リーダーの能力不足が一国を滅ぼす実例として歴史に名前を残すことになるのだろうが、片や大量移民の圧力でEU本体が崩壊するのは、歴史の必然かも知れない。
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