2018年10月
2018年10月27日
イージス・アショアその3
イージス・アショアに対し立場を表明しない議員のように、卑怯者と呼ばれたくないので、浅学菲才だが自身の考えを述べる。
結論を言えば、萩市への配備には反対。
理由は「今の快適な生活を国益などという意味不明の理由で犠牲にしたくない」という利己的なもの。
しかもイージス・アショアが、いざという時に本当に防衛効果を発揮できるか疑問だから。
実際に日本が攻撃され、雨あられと降ってくる核ミサイルをどうやって防ぐというのだろう。
確か山本七平さんの著書にもあったが、前の大戦で敗戦濃厚となった終盤、日本軍は民間の女性を主体に「竹やり」の訓練を重ね、竹やりでB29と本気で戦うつもりだったそうだ。
今回の一件、正に竹やりで核弾道ミサイルを打ち落とそうとするドン・キホーテのようなホラ話に思える。
そもそもイージス・アショア配備計画は、日本が独自に決定した訳では無い。
例のトランプ流の押し売りに安倍総理が抗えなかったためだ。
勿論、日米の力関係を考慮すれば、米国に対し「ノーと言えない」日本であることは自明。
色んな面で米国とは対等に非ずが現実。
そんな状況下で、いくら萩への配備を断念しても日本のどこかで引き受けざるを得ないのは分かっているが、こんな竹やり部隊に今の私の快適な生活を乱して欲しくない。
一方「沖縄の基地負担を少しでも肩代わりを」と唱える聖人のような配備推進者もおられるが、本気で日本の防衛を考えるなら、先ずはタブー視されている「核武装」や日米同盟の見直しを本気で議論すべきだ。
いくら日本が不戦を誓ったとは言え、「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿は、世界では通用しないことに気づくべきだ。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
結論を言えば、萩市への配備には反対。
理由は「今の快適な生活を国益などという意味不明の理由で犠牲にしたくない」という利己的なもの。
しかもイージス・アショアが、いざという時に本当に防衛効果を発揮できるか疑問だから。
実際に日本が攻撃され、雨あられと降ってくる核ミサイルをどうやって防ぐというのだろう。
確か山本七平さんの著書にもあったが、前の大戦で敗戦濃厚となった終盤、日本軍は民間の女性を主体に「竹やり」の訓練を重ね、竹やりでB29と本気で戦うつもりだったそうだ。
今回の一件、正に竹やりで核弾道ミサイルを打ち落とそうとするドン・キホーテのようなホラ話に思える。
そもそもイージス・アショア配備計画は、日本が独自に決定した訳では無い。
例のトランプ流の押し売りに安倍総理が抗えなかったためだ。
勿論、日米の力関係を考慮すれば、米国に対し「ノーと言えない」日本であることは自明。
色んな面で米国とは対等に非ずが現実。
そんな状況下で、いくら萩への配備を断念しても日本のどこかで引き受けざるを得ないのは分かっているが、こんな竹やり部隊に今の私の快適な生活を乱して欲しくない。
一方「沖縄の基地負担を少しでも肩代わりを」と唱える聖人のような配備推進者もおられるが、本気で日本の防衛を考えるなら、先ずはタブー視されている「核武装」や日米同盟の見直しを本気で議論すべきだ。
いくら日本が不戦を誓ったとは言え、「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿は、世界では通用しないことに気づくべきだ。
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2018年10月20日
イージス・アショアその2
先週のイージス・アショア配備の話しと関連するが、同配備計画について一定の民意が反映される来春の県議会選挙を占ってみよう。
断っておくが当方は特に「占い」を本業としている訳では無い。かつて政策担当秘書という職に就いていた経験から、時々選挙関係のアドバイスを求められることがあるだけ。
さて、当萩地区では、既に現職の自民公認の2名が名乗りを挙げている。
7期28年75歳の現職と6期24年70歳の現職だ。
75歳の現職は元採石業の社長、70歳の現職は元建設会社の社長という経歴。
勿論、現在は両名とも直接採石業や建設業に携わることは無いと思うが、陰に陽に家業への影響力はお持ちだろう。
総じて県議会の先生には建設業関連の出身者が多いように感じるが思い過ごしか。
やはり県議であろうが市議であろうが、税金を使う公職に就く以上は、「公私」の区別を明確にし、疑念を持たれないよう当然心掛けているはずだ。
さて、このイージス・アショア配備には施設整備のための大規模建設工事も行われる訳で、地元の建設業者には否応なく工事の受注という利害関係が生じる。
そんな中で70歳の現職県議は自民党萩支部長として(県議の実兄は前衆院予算委員長)、政府のイージス・アショア配備計画に積極的に賛成していると聞く。
片や75歳現職はこれに対し、反対はしないまでも「冷ややかに」距離を置く。
しかし、どう考えても萩市民の大多数の賛成があるとは思えない。
沖縄米軍基地問題の如く、本件も多くの反対者が存在しそうだ。
そこで来春の県議選にイージス・アショア反対を主張する候補者が出馬すると、興味深い選挙戦になる。
3割獲れれば当選かな。
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断っておくが当方は特に「占い」を本業としている訳では無い。かつて政策担当秘書という職に就いていた経験から、時々選挙関係のアドバイスを求められることがあるだけ。
さて、当萩地区では、既に現職の自民公認の2名が名乗りを挙げている。
7期28年75歳の現職と6期24年70歳の現職だ。
75歳の現職は元採石業の社長、70歳の現職は元建設会社の社長という経歴。
勿論、現在は両名とも直接採石業や建設業に携わることは無いと思うが、陰に陽に家業への影響力はお持ちだろう。
総じて県議会の先生には建設業関連の出身者が多いように感じるが思い過ごしか。
やはり県議であろうが市議であろうが、税金を使う公職に就く以上は、「公私」の区別を明確にし、疑念を持たれないよう当然心掛けているはずだ。
さて、このイージス・アショア配備には施設整備のための大規模建設工事も行われる訳で、地元の建設業者には否応なく工事の受注という利害関係が生じる。
そんな中で70歳の現職県議は自民党萩支部長として(県議の実兄は前衆院予算委員長)、政府のイージス・アショア配備計画に積極的に賛成していると聞く。
片や75歳現職はこれに対し、反対はしないまでも「冷ややかに」距離を置く。
しかし、どう考えても萩市民の大多数の賛成があるとは思えない。
沖縄米軍基地問題の如く、本件も多くの反対者が存在しそうだ。
そこで来春の県議選にイージス・アショア反対を主張する候補者が出馬すると、興味深い選挙戦になる。
3割獲れれば当選かな。
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2018年10月13日
イージス・アショア
「今年は明治維新150年、全国から山口県への注目度が高まり、観光関連も多忙になるだろう」と大いに期待されていた。
だが蓋を開けてみれば、県外観光客も左程のこともなく、観光業界も少々拍子抜けの感。
そんな中で予想外に注目が高まってきたのは、「イージス・アショア」の山口県萩市(旧むつみ村)への配備計画(同様に秋田へも配備)。
既に住民説明会も複数回実施された。
そもそも長州安倍政権の一翼を担う山口県では、明治の始めから、お上(かみ)のなされることには率先して賛同し、異を唱えるなどとは考えもしない慣習が。
にもかかわらず、萩市隣接の阿武町長が先日正式に配備反対を表明。
一方萩市長は「国益云々となれば」と国の施策に原則賛同とのニュアンスで発言。
日頃口癖のように「市民ファースト」と言われる割には「国益」優先論に組しそうだ。
その他萩市の政治関係者の動向としては来春の統一地方選挙を控える2名の県議会議員がおられる。
両名とも自民党に所属し、いわゆる世襲議員で7期28年(75歳)と6期24年(70歳)の大ベテラン、選挙は強い。
勿論、イージス配備には賛成。
そして萩市にはもう一人、元官房長官で衆院の予算委員長を務める衆議院議員(76歳)がおられる。
一基1千億円、あるいは3千億円ともいわれるイージス・アショアの配備計画は、当然予算委員長の耳には事前に入っていただろうし、異を唱えるはずもない。
さて萩は維新前夜、高杉晋作主導の下、正義派と俗論党が争い、正義派が勝利し今日に至る。
このイージス・アショア問題を萩市民はどうとらえているのか、とりあえず来春の県議選辺りから判明して来るだろう。
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だが蓋を開けてみれば、県外観光客も左程のこともなく、観光業界も少々拍子抜けの感。
そんな中で予想外に注目が高まってきたのは、「イージス・アショア」の山口県萩市(旧むつみ村)への配備計画(同様に秋田へも配備)。
既に住民説明会も複数回実施された。
そもそも長州安倍政権の一翼を担う山口県では、明治の始めから、お上(かみ)のなされることには率先して賛同し、異を唱えるなどとは考えもしない慣習が。
にもかかわらず、萩市隣接の阿武町長が先日正式に配備反対を表明。
一方萩市長は「国益云々となれば」と国の施策に原則賛同とのニュアンスで発言。
日頃口癖のように「市民ファースト」と言われる割には「国益」優先論に組しそうだ。
その他萩市の政治関係者の動向としては来春の統一地方選挙を控える2名の県議会議員がおられる。
両名とも自民党に所属し、いわゆる世襲議員で7期28年(75歳)と6期24年(70歳)の大ベテラン、選挙は強い。
勿論、イージス配備には賛成。
そして萩市にはもう一人、元官房長官で衆院の予算委員長を務める衆議院議員(76歳)がおられる。
一基1千億円、あるいは3千億円ともいわれるイージス・アショアの配備計画は、当然予算委員長の耳には事前に入っていただろうし、異を唱えるはずもない。
さて萩は維新前夜、高杉晋作主導の下、正義派と俗論党が争い、正義派が勝利し今日に至る。
このイージス・アショア問題を萩市民はどうとらえているのか、とりあえず来春の県議選辺りから判明して来るだろう。
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2018年10月06日
人生と努力
「人生での成功を決めるのは、勤勉が重要か、それとも幸運やコネが重要か」という質問がある(世界価値観調査)。
この質問の回答結果を分析した著書(大竹文雄著「競争と公平感」)が面白い。
本来日本人は「勤勉な国民」であると考えられていた。
それがどうも様子が違って来そうなのだ。
即ち、2005年調査で「運やコネが大事」と答えた人は、フィンランドでは15.8%しかいないのに、日本では41%もの人が「運・コネ重視派」と先進国の中でも一段と運・コネ重視の比率が高くなった。
ちなみに「米国、ニュージーランド、台湾、中国、スペイン、カナダ、韓国の諸国では、運やコネが大事と考える人の比率は30%未満である(著者)」。
元々日本人は、「運・コネ重視派」だったわけでは無い。
世界価値観調査によれば、1990年は25%、1995年は20%と元来「運・コネ重視派」は少数派であったのに、2000年代になって急に日本人の価値観が勤勉から運・コネ重視に変化した。
一体何があったのだろうか。
著者の結論は、「バブル経済崩壊による不況体験」が、日本人の勤勉重視派から運・コネ重視派への転向に大きく影響したと見る。
バブル崩壊による景気後退が91年から始まり、以後「失われた20年」と呼ばれる長期の不況が続き、若年層の就職が困難な時期が続いた。
不況下ではどんなに努力しても、その努力と無関係に仕事に就けない人が出てくる。
片や○○の息子は、遊んでばかりいても簡単に一流企業に就職が決まる。
結局人生には運・不運やコネの有無が重要だと考えるのもうなずける。
やっぱ「努力は報われる」社会でないと、色々とまずいでしょう。
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この質問の回答結果を分析した著書(大竹文雄著「競争と公平感」)が面白い。
本来日本人は「勤勉な国民」であると考えられていた。
それがどうも様子が違って来そうなのだ。
即ち、2005年調査で「運やコネが大事」と答えた人は、フィンランドでは15.8%しかいないのに、日本では41%もの人が「運・コネ重視派」と先進国の中でも一段と運・コネ重視の比率が高くなった。
ちなみに「米国、ニュージーランド、台湾、中国、スペイン、カナダ、韓国の諸国では、運やコネが大事と考える人の比率は30%未満である(著者)」。
元々日本人は、「運・コネ重視派」だったわけでは無い。
世界価値観調査によれば、1990年は25%、1995年は20%と元来「運・コネ重視派」は少数派であったのに、2000年代になって急に日本人の価値観が勤勉から運・コネ重視に変化した。
一体何があったのだろうか。
著者の結論は、「バブル経済崩壊による不況体験」が、日本人の勤勉重視派から運・コネ重視派への転向に大きく影響したと見る。
バブル崩壊による景気後退が91年から始まり、以後「失われた20年」と呼ばれる長期の不況が続き、若年層の就職が困難な時期が続いた。
不況下ではどんなに努力しても、その努力と無関係に仕事に就けない人が出てくる。
片や○○の息子は、遊んでばかりいても簡単に一流企業に就職が決まる。
結局人生には運・不運やコネの有無が重要だと考えるのもうなずける。
やっぱ「努力は報われる」社会でないと、色々とまずいでしょう。
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