2019年10月
2019年10月26日
マイホーム
民家が激流に吞まれる怖い映像が、何度も克明に写し出される。
ある映像では、川の氾濫で周囲の住宅がみんな沈んで、田んぼの中の一軒家状態になったシーンもあり、台風19号の豪雨の凄さが思い知らされる。
勿論一階部分でも浸水した民家の清掃は、どこから手を付けて良いか、本当に大変。
今回は47階建てのマンションにまで、被害が及んでいる。
そして昨日のテレビの報道に、一階部分が浸水した自宅兼用の美容院経営者のインタビューがあった。
「当分の間休業です。その間収入も無いし、どうしたら良いのか」と途方に暮れた表情で答えていた。
なんとも気の毒だ。
もしかすると自宅の住宅ローンや開業資金のローンも残っているかも知れないと心配になってくる。
全国では莫大な数の家屋の浸水被害が発生している。
これに対し、政府が一部支援金30万円を決定。
勿論無いよりはあった方が良いに決まっているが、やはり焼け石に水の印象はぬぐえない。
思うにこの建物が、仮に持家ではなくて、借家であったらどうだろうか。
借家で被害を受けたのであれば、家財道具以外に、その建物の損害に責任は負わずに済む。
要するに、このような自然災害での住居の罹災は、建物が持家か借家かで、住人が被るダメージは天と地ほどの差が出てくる。
おそらく来年以降も今まで以上に台風や地震による災害が増えるだろう。
そうなれば益々住宅を私有することのリスクは、高まるのではなかろうか。
持家と借家、どちらが安心で安全なのだろう。
持ち家志向が強い日本、これからのマイホームはどうあるべきなのか、国民の生命、財産を守る使命が課せられた国家として、具体的な提案が欲しいところだが。
まんわ経営労務ホームページ
https://www.manwa55.net/
ある映像では、川の氾濫で周囲の住宅がみんな沈んで、田んぼの中の一軒家状態になったシーンもあり、台風19号の豪雨の凄さが思い知らされる。
勿論一階部分でも浸水した民家の清掃は、どこから手を付けて良いか、本当に大変。
今回は47階建てのマンションにまで、被害が及んでいる。
そして昨日のテレビの報道に、一階部分が浸水した自宅兼用の美容院経営者のインタビューがあった。
「当分の間休業です。その間収入も無いし、どうしたら良いのか」と途方に暮れた表情で答えていた。
なんとも気の毒だ。
もしかすると自宅の住宅ローンや開業資金のローンも残っているかも知れないと心配になってくる。
全国では莫大な数の家屋の浸水被害が発生している。
これに対し、政府が一部支援金30万円を決定。
勿論無いよりはあった方が良いに決まっているが、やはり焼け石に水の印象はぬぐえない。
思うにこの建物が、仮に持家ではなくて、借家であったらどうだろうか。
借家で被害を受けたのであれば、家財道具以外に、その建物の損害に責任は負わずに済む。
要するに、このような自然災害での住居の罹災は、建物が持家か借家かで、住人が被るダメージは天と地ほどの差が出てくる。
おそらく来年以降も今まで以上に台風や地震による災害が増えるだろう。
そうなれば益々住宅を私有することのリスクは、高まるのではなかろうか。
持家と借家、どちらが安心で安全なのだろう。
持ち家志向が強い日本、これからのマイホームはどうあるべきなのか、国民の生命、財産を守る使命が課せられた国家として、具体的な提案が欲しいところだが。
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2019年10月19日
連作障がい 2
だから言ったでしょ、軽いって。
これが前から曽野綾子先生の心配しておられた世襲による「連作障がい」の典型だろう(連作障がいとは、同じ土地で同じ作物を繰り返し作り続けることで起きる生育不良。土壌の養分バランスが崩れたり特定の病害虫が定着したりして起きる『朝日新聞掲載「キーワード」より』)。
注目の小泉家4代目、4代とも大臣経験者だそうだ。
それにしても、小泉進次郎環境大臣の中身の無い言葉には、唖然、失笑。
例えば先月、国連の「気候行動サミット」の記者会見で
「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」と述べたと報じられた。
その発言を契機に、進次郎大臣を揶揄する『進次郎節』というパロディ作品が、ツイッター上で大いに盛り上がったそうだ。
試しに進次郎大臣のモノマネでしゃべると本当に笑ってしまう。
例えば、
◆「赤を上げて、白を下げないとどうなると思いますか? そう、赤と白が、上がるんです」
◆「年末年始。年の瀬。師走。こういう言葉を聞くたびにね、いつもこう思ってきました。もうすぐ新年だな、と」
◆「皆さん、私は、みなさんに、12時の7時間後は7時であり、19時でもあるということを真剣にお伝えしたい」
(以上、週刊新潮WEB取材班より)。
ほんの一例だが、今年の忘年会の隠し芸は、『進次郎節』で決まり。
受けるのは、間違いない。
さて世界の中でも日本の世襲政治家の多さは際立つ。
例えば、自民国会議員の3割、閣僚の半分以上が世襲。賛否ある世襲だが、地盤、看板、かばんを無償で相続できるシステムは、やはり不平等で不合理。
連作障がいの弊害は、いずれ国民に返って来るのだろう。
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これが前から曽野綾子先生の心配しておられた世襲による「連作障がい」の典型だろう(連作障がいとは、同じ土地で同じ作物を繰り返し作り続けることで起きる生育不良。土壌の養分バランスが崩れたり特定の病害虫が定着したりして起きる『朝日新聞掲載「キーワード」より』)。
注目の小泉家4代目、4代とも大臣経験者だそうだ。
それにしても、小泉進次郎環境大臣の中身の無い言葉には、唖然、失笑。
例えば先月、国連の「気候行動サミット」の記者会見で
「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」と述べたと報じられた。
その発言を契機に、進次郎大臣を揶揄する『進次郎節』というパロディ作品が、ツイッター上で大いに盛り上がったそうだ。
試しに進次郎大臣のモノマネでしゃべると本当に笑ってしまう。
例えば、
◆「赤を上げて、白を下げないとどうなると思いますか? そう、赤と白が、上がるんです」
◆「年末年始。年の瀬。師走。こういう言葉を聞くたびにね、いつもこう思ってきました。もうすぐ新年だな、と」
◆「皆さん、私は、みなさんに、12時の7時間後は7時であり、19時でもあるということを真剣にお伝えしたい」
(以上、週刊新潮WEB取材班より)。
ほんの一例だが、今年の忘年会の隠し芸は、『進次郎節』で決まり。
受けるのは、間違いない。
さて世界の中でも日本の世襲政治家の多さは際立つ。
例えば、自民国会議員の3割、閣僚の半分以上が世襲。賛否ある世襲だが、地盤、看板、かばんを無償で相続できるシステムは、やはり不平等で不合理。
連作障がいの弊害は、いずれ国民に返って来るのだろう。
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2019年10月12日
影響力の武器
「影響力の武器」という著書がある。R.B.チャルディーニという米国の社会心理学者の本だが、色んな意味で、この世で騙されないためのバイブルと言えるかも知れない。
例えば、この著書の中で、「返報性のルール」という一種人間の性(さが)とも言えるルールを紹介している。
即ち、
「親切や贈り物、招待などを受けると、そうした恩恵を与えてくれた人に対して将来お返しをせずにはいられない気持ちになる。
他人からこうした恩恵を受けると何か借りができたように感じてしまう(同著)」。
要するに、この返報性のルールは大部分の人が、子供のころから身に着けた道徳規範のようなもので、「他人がこちらに何らかの恩恵を施したら、似たような形でそのお返しをしなくてはならない」気になる。
しかし、このルールは、色々な場面、色々な手法で、善悪を問わず利用されているのが実状。
例えば、ネット通販の試供品やスーパーの試食品などもその一例で、こんなサービス品のようなものでも「借り」を作る材料になり得る。
いわんや、関西電力役員への50万円の仕立券や菓子箱の底の金貨の贈り物は、正に「返報性のルール」を悪用した単純で最も効果的な手法だ。
これだけ多額の借りを作らされると、役員さん方もさぞや気が重かったに違いない。
しかし、今回はたまたま関電事件が騒がれているが、このルールが最も多用されるのは、やはり政治の世界。
政治の世界では、「恩を売り、恩に報いる」ことこそ権力への近道。政治家同士は勿論、政治家と選挙民の関係もこの返報性のルールが基本。
さすがに今は菓子箱に金貨は無いだろうが、50万円のスーツ仕立券くらいは、時々ありそうだ。
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例えば、この著書の中で、「返報性のルール」という一種人間の性(さが)とも言えるルールを紹介している。
即ち、
「親切や贈り物、招待などを受けると、そうした恩恵を与えてくれた人に対して将来お返しをせずにはいられない気持ちになる。
他人からこうした恩恵を受けると何か借りができたように感じてしまう(同著)」。
要するに、この返報性のルールは大部分の人が、子供のころから身に着けた道徳規範のようなもので、「他人がこちらに何らかの恩恵を施したら、似たような形でそのお返しをしなくてはならない」気になる。
しかし、このルールは、色々な場面、色々な手法で、善悪を問わず利用されているのが実状。
例えば、ネット通販の試供品やスーパーの試食品などもその一例で、こんなサービス品のようなものでも「借り」を作る材料になり得る。
いわんや、関西電力役員への50万円の仕立券や菓子箱の底の金貨の贈り物は、正に「返報性のルール」を悪用した単純で最も効果的な手法だ。
これだけ多額の借りを作らされると、役員さん方もさぞや気が重かったに違いない。
しかし、今回はたまたま関電事件が騒がれているが、このルールが最も多用されるのは、やはり政治の世界。
政治の世界では、「恩を売り、恩に報いる」ことこそ権力への近道。政治家同士は勿論、政治家と選挙民の関係もこの返報性のルールが基本。
さすがに今は菓子箱に金貨は無いだろうが、50万円のスーツ仕立券くらいは、時々ありそうだ。
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2019年10月03日
物見遊山
物見遊山(ものみゆさん)という言葉がある。
小学館のデジタル大辞泉では、その意味が「見物して遊び歩くこと」とあり、三省堂の大辞林第三版では、「あちこちと見物して回ること」とある。
さて、国会では多くの議員の先生方が、毎年8月になると「海外視察」と称し、海外に出かける。
勿論国会議員の視察であるから費用は公費、報告書の提出も不要。
そして、視察先で人気があるのは、やはりヨーロッパだそうだが、残念ながらほとんどの視察は、議員の先生方のその後の政策立案活動には活かされないまま終わっている。
現状は、見物して遊び歩くことを意味する「物見遊山」に多額の税金が遣われていると、批判されても仕方がない。
さて、イージス・アショアの萩市への配備計画について、未だに賛否の態度を表明されていない村岡山口県知事が、今月中旬に米国のハワイにあるイージス・アショア実験施設を視察予定との報道。県議会議長ら複数の自民党県議も同行するとのこと。
片や同じく賛否の態度を未だに表明されていないご当地萩市の藤道市長は、イージス・アショアが既に配備運用されているルーマニアに視察に行かれるそうだ。
正直、ずぶの素人が見て、何が分かると言うのだろう。
山鹿流兵学師範の吉田松陰でもあるまいし、何を見て賛否の参考にすると言うのか?これこそ素人判断の類だろう。
しかも配備計画責任者の防衛省のお世話で視察させてもらう訳だ。
こんな視察に多額の県市の税金を遣う意味は無い。
その点、町民の幸福のためを貫き、地方自治を死守されんとする阿武町の花田町長は立派。
後出しじゃんけん組の村岡知事と藤道市長にも、少しは見習って欲しいね。
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小学館のデジタル大辞泉では、その意味が「見物して遊び歩くこと」とあり、三省堂の大辞林第三版では、「あちこちと見物して回ること」とある。
さて、国会では多くの議員の先生方が、毎年8月になると「海外視察」と称し、海外に出かける。
勿論国会議員の視察であるから費用は公費、報告書の提出も不要。
そして、視察先で人気があるのは、やはりヨーロッパだそうだが、残念ながらほとんどの視察は、議員の先生方のその後の政策立案活動には活かされないまま終わっている。
現状は、見物して遊び歩くことを意味する「物見遊山」に多額の税金が遣われていると、批判されても仕方がない。
さて、イージス・アショアの萩市への配備計画について、未だに賛否の態度を表明されていない村岡山口県知事が、今月中旬に米国のハワイにあるイージス・アショア実験施設を視察予定との報道。県議会議長ら複数の自民党県議も同行するとのこと。
片や同じく賛否の態度を未だに表明されていないご当地萩市の藤道市長は、イージス・アショアが既に配備運用されているルーマニアに視察に行かれるそうだ。
正直、ずぶの素人が見て、何が分かると言うのだろう。
山鹿流兵学師範の吉田松陰でもあるまいし、何を見て賛否の参考にすると言うのか?これこそ素人判断の類だろう。
しかも配備計画責任者の防衛省のお世話で視察させてもらう訳だ。
こんな視察に多額の県市の税金を遣う意味は無い。
その点、町民の幸福のためを貫き、地方自治を死守されんとする阿武町の花田町長は立派。
後出しじゃんけん組の村岡知事と藤道市長にも、少しは見習って欲しいね。
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