2010年08月
2010年08月28日
円高
円高がどんどん進んでいる。
32年前、私は就職のための面接試験で、「君は今の円高についてどう思うか?」という質問を受けた。
そのとき私が答えたのは、「円高になれば外国から原材料等が安く輸入できるし、外国の商品も安く買えるというメリットがあります」。
それに対し質問者が、少し小ばかにした感じで苦笑いしながら「そうか君は法学部だったね」と、まるで私が経済音痴と言わんばかりにコメントして、その面接は終わった。
「間違った事は言ってないじゃないか。輸入品は安く手に入るじゃないか」と面接後も開き直っていた自分を今でもはっきり憶えている。
そんな調子でも無事就職できた当時は、大学を出て就職できずにアルバイトで生活しているという若者は周囲にはいなかった。
しかし今は違う。
中国やアジア各国が生産能力を進化させている現下の状況では、円高の下で日本製品を海外市場で販売することが益々困難になり、生産拠点をアジアその他の海外に移す企業がどんどん増えて行く。
それに伴い国内では雇用の場が更に減少し、求人率も低下。
若者が正規に就職できる機会がどんどん減っている。
嫌でも多くの若者が低賃金で不安定なアルバイトその他の非正規の仕事に就かざるを得ない。
しかも正規に就職できてもかつての様な昇給、ボーナスは期待できず、いつまでも低所得で働かざるを得ない。
これがグローバルスタンダード(弱肉強食)の行き着く社会。
これは日本だけでなく先進諸国の若者の現状だそうだ。
あの32年前の就職面接の質問に、今ならこう答える。
「円高は日本の国力を蝕んで、若者を路頭に迷わせ、日本を滅ぼす恐れがあります」。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
32年前、私は就職のための面接試験で、「君は今の円高についてどう思うか?」という質問を受けた。
そのとき私が答えたのは、「円高になれば外国から原材料等が安く輸入できるし、外国の商品も安く買えるというメリットがあります」。
それに対し質問者が、少し小ばかにした感じで苦笑いしながら「そうか君は法学部だったね」と、まるで私が経済音痴と言わんばかりにコメントして、その面接は終わった。
「間違った事は言ってないじゃないか。輸入品は安く手に入るじゃないか」と面接後も開き直っていた自分を今でもはっきり憶えている。
そんな調子でも無事就職できた当時は、大学を出て就職できずにアルバイトで生活しているという若者は周囲にはいなかった。
しかし今は違う。
中国やアジア各国が生産能力を進化させている現下の状況では、円高の下で日本製品を海外市場で販売することが益々困難になり、生産拠点をアジアその他の海外に移す企業がどんどん増えて行く。
それに伴い国内では雇用の場が更に減少し、求人率も低下。
若者が正規に就職できる機会がどんどん減っている。
嫌でも多くの若者が低賃金で不安定なアルバイトその他の非正規の仕事に就かざるを得ない。
しかも正規に就職できてもかつての様な昇給、ボーナスは期待できず、いつまでも低所得で働かざるを得ない。
これがグローバルスタンダード(弱肉強食)の行き着く社会。
これは日本だけでなく先進諸国の若者の現状だそうだ。
あの32年前の就職面接の質問に、今ならこう答える。
「円高は日本の国力を蝕んで、若者を路頭に迷わせ、日本を滅ぼす恐れがあります」。
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2010年08月21日
苦難が猿
先日母親のところをのぞくと、「あんた苦難が来るんじゃないの?」と突然変な事を言い出す。何かと思ったら、近頃また小物を作ったらしい。
名付けて「苦難が猿」。
小さな猿が九匹も木に連なっている代物だ。
由来を尋ねると、難を転じるとされる南天の木(枝)に風船かずらの種(ハートの形をしている)を猿の顔に模した小猿が九匹もぶら下がって、要するに苦(九)が去る(猿)と難転(南天)の語呂合わせだ。
「面白い、こりゃ面白いな」と早速その小物の由来書(効能書き)作りを請合う。
ネットで南天を調べたり、猿の縁起を調べたりして、1時間余りで由来書が完成した。
「苦難が猿の御守り(九猿と南天の木):
九匹の猿が南天の木に連なる。
即ち、九(苦)が猿(去る)と南天(難転)を掛け合わせた強力な御守りです。南天は昔から鬼門封じとして、難を転じる力を持つ吉木とされてきました。
また地方によっては南天には健康長寿を叶える効能があるとされ、今でも夫婦箸の素材としてよく用いられています。
しかも子孫繁栄を意味する猿が九匹も連なる姿は、苦を去るのみならず、あなたの家族に大いなる幸福を招く力を生み出す御守りとなるでしょう(作者)」。
どうですか、面白いでしょう。これでまた小物作りの好きな母親の仕事が増えた。
実はこれ売り物になるんです。母親が仲間と一緒に某所で観光客相手のお土産として売っています。
一個500円の値段ですが、材料費を差し引くと儲けにならないようです。
しかし、手先を動かす老化防止と気力の涵養には効果がありそうです。
私も効能書き作りを楽しませてもらいました。
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2010年08月14日
姥捨て山
「不可解な失踪」、海外メディアも大きく取り上げているそうだ。
100歳以上の所在未確認が全国で60人以上。連日マスコミを賑わせている。
事の発端は、30年以上前に自宅で死亡したまま放置された遺体の発見で、異常な、ショッキングな事件に世間が注目した。
そして、改めて全国の自治体が100歳以上の高齢者の所在確認を行なったところ出るわ出るわで60人以上。
先ず最初に感じたのは「日本は法治国家じゃなかったのか?」という驚きであり、今まで持っていた日本という国に対する信頼感が喪われる感じがした。
戦後65年、ひたすら経済成長を追い求めて来た社会の成れの果てか?
今回の「不可解な失踪」には日本社会の家族や隣人同士の相互扶助の関係が希薄化し、利己主義に拍車のかかった社会の結果という気がする。
今回の事態について多くの識者が色んなコメントを寄せている。
「親子、家族の絆が薄れた」、「地域のつながりが無くなった」、「行政の怠慢」等々。
どれも一々うなずけるが、どれも少し核心を外しているように思う。
子や縁者が「どこにいるか知らない」と空々しく答える様子は、正に現代の「姥捨て山」の悲哀をほうふつとさせる。
勿論、昔話の姥捨て山は伝承としての記録しか残っていないそうだが、飢饉で食糧難の中を生き抜くために「口減らし」のために老人を遺棄した話である。
しかし、現代版では老人を追い払い、保護責任を放棄する。或いは、家族が老人の死亡を隠し、見つからないのをいい事に老人の年金をねこばばする。
そんな貧しく、さもしい人達の様子が目に浮かんで来る。
恥ずかしい国ニッポン、どこまで貧しくなるのだろう?
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
100歳以上の所在未確認が全国で60人以上。連日マスコミを賑わせている。
事の発端は、30年以上前に自宅で死亡したまま放置された遺体の発見で、異常な、ショッキングな事件に世間が注目した。
そして、改めて全国の自治体が100歳以上の高齢者の所在確認を行なったところ出るわ出るわで60人以上。
先ず最初に感じたのは「日本は法治国家じゃなかったのか?」という驚きであり、今まで持っていた日本という国に対する信頼感が喪われる感じがした。
戦後65年、ひたすら経済成長を追い求めて来た社会の成れの果てか?
今回の「不可解な失踪」には日本社会の家族や隣人同士の相互扶助の関係が希薄化し、利己主義に拍車のかかった社会の結果という気がする。
今回の事態について多くの識者が色んなコメントを寄せている。
「親子、家族の絆が薄れた」、「地域のつながりが無くなった」、「行政の怠慢」等々。
どれも一々うなずけるが、どれも少し核心を外しているように思う。
子や縁者が「どこにいるか知らない」と空々しく答える様子は、正に現代の「姥捨て山」の悲哀をほうふつとさせる。
勿論、昔話の姥捨て山は伝承としての記録しか残っていないそうだが、飢饉で食糧難の中を生き抜くために「口減らし」のために老人を遺棄した話である。
しかし、現代版では老人を追い払い、保護責任を放棄する。或いは、家族が老人の死亡を隠し、見つからないのをいい事に老人の年金をねこばばする。
そんな貧しく、さもしい人達の様子が目に浮かんで来る。
恥ずかしい国ニッポン、どこまで貧しくなるのだろう?
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
2010年08月07日
公用語
「ユニクロが英語を社内の公用語に」というニュース。
楽天も英語公用語化を打ち出している。
これも「グローバル・スタンダード」の一つの必然的な流れなのだろうか?
そもそも言語とは、コミュニケーションのための記号の体系。
狭義には人間の音声による音声言語を指すが、広義には身振りなどの音声以外の要素も含む。
また、動物間のコミュニケーションや、コンピュータに指示するための記号体系を指す場合もある(フリー百科事典「Wikipedia」)。
即ち、「コミュニケーションのための道具」という位置づけ。
果たしてそれだけだろうか?
歴史上色々な民族が征服、被征服を繰り返し、日本も敗戦国となり米国の占領を受け、未だに一部では米国の言いなりの国という一面を持つ。
米国は漢字そのものを日本人から取り上げようとしていたのも歴史上の事実(だから苦肉の策で当時の政府が「当用漢字」の制度を作ったのだそうだ)。
やはり公用語というものには民族間の興亡と確執の歴史が残るものと言える。
結局「英語の公用語化」の流れは、米国を代表とするアングロサクソン諸国の世界経済主導につながる一里塚のような気がする。
未だに多くの人々に傷跡を残す残酷な原爆もクラスター爆弾も枯葉剤も、戦勝国の論理で正当化され続けている。
英語の公用語化は、正に戦勝国のコミュニケーション・ルールを否応なく押し付けられることと同じではないのか?
どうもこの英語公用語化の流れは日本企業の在り方として、日本人の誇る「感性」を自ら放棄する行ないに思え、不満に思うのだが。
まあ、これも英語がしゃべれない○○の遠吠えに聞こえるかも知れないな。
楽天も英語公用語化を打ち出している。
これも「グローバル・スタンダード」の一つの必然的な流れなのだろうか?
そもそも言語とは、コミュニケーションのための記号の体系。
狭義には人間の音声による音声言語を指すが、広義には身振りなどの音声以外の要素も含む。
また、動物間のコミュニケーションや、コンピュータに指示するための記号体系を指す場合もある(フリー百科事典「Wikipedia」)。
即ち、「コミュニケーションのための道具」という位置づけ。
果たしてそれだけだろうか?
歴史上色々な民族が征服、被征服を繰り返し、日本も敗戦国となり米国の占領を受け、未だに一部では米国の言いなりの国という一面を持つ。
米国は漢字そのものを日本人から取り上げようとしていたのも歴史上の事実(だから苦肉の策で当時の政府が「当用漢字」の制度を作ったのだそうだ)。
やはり公用語というものには民族間の興亡と確執の歴史が残るものと言える。
結局「英語の公用語化」の流れは、米国を代表とするアングロサクソン諸国の世界経済主導につながる一里塚のような気がする。
未だに多くの人々に傷跡を残す残酷な原爆もクラスター爆弾も枯葉剤も、戦勝国の論理で正当化され続けている。
英語の公用語化は、正に戦勝国のコミュニケーション・ルールを否応なく押し付けられることと同じではないのか?
どうもこの英語公用語化の流れは日本企業の在り方として、日本人の誇る「感性」を自ら放棄する行ないに思え、不満に思うのだが。
まあ、これも英語がしゃべれない○○の遠吠えに聞こえるかも知れないな。
松原満和
MATSUBARA MANWA
