2017年11月
2017年11月25日
経営を楽しむ
毎週のFAX、コメントの題材が見つからず、あれこれ探してみたが、「困ったときの論語」でやはり論語の借用が一番安心。
例えば、論語・雍也第六
「之れを知る者は之れを好む者に如かず。之れを好む者は之れを楽しむ者に如かず。」という一文がある。
意訳すれば、
「ただよく知っているだけでやっている人は、それを好きでやっている人には敵わないし、ただ好きなだけでやっている人は、それを楽しんでやっている人には敵わない。」という意味になる。
一方「好きこそ物の上手なれ」という言葉もあるが、「楽しむ」レベルはもっと上ということか。
しかし、凡人には「好き」と「楽しむ」の違いが分かりづらい。
例えば「経営が好きな人」と「経営を楽しむ人」の差異はどこかと尋ねられたら、どう答えるだろうか。
即ち、「好き」と「楽しむ」の差は、その対象に対する好悪の感情を超えたところにある。
「好き」レベルでは、まだまだ「嫌い」な部分を残し、時々我慢も必要になるが、「楽しむ」レベルとなると、その「嫌い」な部分も含めて、すべて肯定的に受け入れられるレベルだと考える。
親子喧嘩で有名になったあの大塚家具の場合、企業経営をよく知っているはずの大塚久美子社長が投資ファンドに後押しされて計画した戦略が大失敗し、長年の顧客も離れ今や経営難の状況。
この大塚家具のケースでは色んな教訓が得られるが、やはり「知る」レベル、「好き」レベルでは経営は上手く行かないということだろうか。
そもそも「経営」という言葉は仏教用語で、「人間形成」を意味する言葉だそうだ。
顧客への感謝を忘れ、利益のみ求める姿は、やはり経営を「楽しむ」姿とは違うようだ。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
例えば、論語・雍也第六
「之れを知る者は之れを好む者に如かず。之れを好む者は之れを楽しむ者に如かず。」という一文がある。
意訳すれば、
「ただよく知っているだけでやっている人は、それを好きでやっている人には敵わないし、ただ好きなだけでやっている人は、それを楽しんでやっている人には敵わない。」という意味になる。
一方「好きこそ物の上手なれ」という言葉もあるが、「楽しむ」レベルはもっと上ということか。
しかし、凡人には「好き」と「楽しむ」の違いが分かりづらい。
例えば「経営が好きな人」と「経営を楽しむ人」の差異はどこかと尋ねられたら、どう答えるだろうか。
即ち、「好き」と「楽しむ」の差は、その対象に対する好悪の感情を超えたところにある。
「好き」レベルでは、まだまだ「嫌い」な部分を残し、時々我慢も必要になるが、「楽しむ」レベルとなると、その「嫌い」な部分も含めて、すべて肯定的に受け入れられるレベルだと考える。
親子喧嘩で有名になったあの大塚家具の場合、企業経営をよく知っているはずの大塚久美子社長が投資ファンドに後押しされて計画した戦略が大失敗し、長年の顧客も離れ今や経営難の状況。
この大塚家具のケースでは色んな教訓が得られるが、やはり「知る」レベル、「好き」レベルでは経営は上手く行かないということだろうか。
そもそも「経営」という言葉は仏教用語で、「人間形成」を意味する言葉だそうだ。
顧客への感謝を忘れ、利益のみ求める姿は、やはり経営を「楽しむ」姿とは違うようだ。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
2017年11月18日
鳥の目、虫の目、魚の目
先日久しぶりにお会いした先輩は、私のFAX-NEWSの当初からの読者で、たまにコメントも寄せてくれるありがたい先輩だ。
その先輩は大変な読書家で、且つ地元企業の経営者でもある。
読書の傾向が多少私と似て居るところもあるが、価値観が同じとまでは行かない。
その先輩が言いにくそうに私に云った。
「虫の目と鳥の目を知っているよね。できれば鳥の『高みの見物』じゃなくて、自分の足元をしっかり『虫の目』で観た『感じたこと』が読みたいね」と。
加えて「私の感じたこと」に本の引用が多いことも、その先輩には「受け売り」と感じられたようだ。
弁解になるかも知れないが、「私の感じたこと」欄で他人の文章を紹介するのは、私自身のつたない言葉では、伝えたい真意が到底伝えられないと思うので、著者の言葉を使わせてもらっている。
自分の言いたいことを著名な先生方に代弁してもらうというスタイルで書くのが、恥ずかしながら浅学菲才の自分の実力と自覚している。
加えて、ご当地の現場となると、小さな町のシガラミだらけ(シラミではない)の人間関係を批評すれば、間違いなく虫の目のような好奇な目が集中するだろう。
例えば萩市政の市長交代による混乱と停滞の話題など、地元の読者は喜ぶだろうが、筆者の私は以後「過激なオッサン」と呼ばれることになる。
確かにこのFAX-NEWSにはスポンサーも購読者も居ないので、私が何を書こうが自由だ。
しかし、そうは云ってもしがない生業を持つ身にとっては、世の中の流れを見る魚の目(ウオノメとは違う)を使って「長い物」に用心する必要もある。
虫の目、鳥の目、魚の目。三つ目になってやっと一人前だ。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
その先輩は大変な読書家で、且つ地元企業の経営者でもある。
読書の傾向が多少私と似て居るところもあるが、価値観が同じとまでは行かない。
その先輩が言いにくそうに私に云った。
「虫の目と鳥の目を知っているよね。できれば鳥の『高みの見物』じゃなくて、自分の足元をしっかり『虫の目』で観た『感じたこと』が読みたいね」と。
加えて「私の感じたこと」に本の引用が多いことも、その先輩には「受け売り」と感じられたようだ。
弁解になるかも知れないが、「私の感じたこと」欄で他人の文章を紹介するのは、私自身のつたない言葉では、伝えたい真意が到底伝えられないと思うので、著者の言葉を使わせてもらっている。
自分の言いたいことを著名な先生方に代弁してもらうというスタイルで書くのが、恥ずかしながら浅学菲才の自分の実力と自覚している。
加えて、ご当地の現場となると、小さな町のシガラミだらけ(シラミではない)の人間関係を批評すれば、間違いなく虫の目のような好奇な目が集中するだろう。
例えば萩市政の市長交代による混乱と停滞の話題など、地元の読者は喜ぶだろうが、筆者の私は以後「過激なオッサン」と呼ばれることになる。
確かにこのFAX-NEWSにはスポンサーも購読者も居ないので、私が何を書こうが自由だ。
しかし、そうは云ってもしがない生業を持つ身にとっては、世の中の流れを見る魚の目(ウオノメとは違う)を使って「長い物」に用心する必要もある。
虫の目、鳥の目、魚の目。三つ目になってやっと一人前だ。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
2017年11月11日
北風と太陽
トランプ大統領の来日で日米同盟の結束を高らかに謳い、北朝鮮への最大の圧力を講じると宣言した安倍総理だが、この圧力一辺倒の政策が果たして功を奏するのか疑問である。
以前この小欄で散歩途中に野放しの犬と鉢合わせになって慌てて小石を手にして緊張した話と、片やおやつ用の菓子を手にして歩いた時の穏やかな気分の違いを書いた。
緊張の度を高めるのが本当に正しいのか、正にイソップ童話の北風と太陽である。
「北風と太陽が、どちらが強いかで言い争っていました。
議論ばかりしていても決まらないので、それでは力試しをして旅人の着物を脱がせた方が勝ちと決めようという事になりました。
北風が、始めにやりました。北風は思いきり強く、「ビューッ!」と、吹きつけました。旅人は震えあがって、着物をしっかり押さえました。
そこで北風は、一段と力を入れて、「ビュビューッ!」と、吹きつけました。
すると旅人は、「うーっ、寒い。これはたまらん。もう1枚着よう」と、今まで着ていた着物の上に、もう1枚重ねて着てしまいました。
北風は、がっかりして、「きみにまかせるよ」と、太陽に言いました。太陽はまず始めに、ポカポカと暖かく照らしました。
そして、旅人がさっき1枚よけいに着た上着を脱ぐのを見ると、今度はもっと暑い強い日差しを送りました。
ジリジリと照りつける暑さに、旅人はたまらなくなって着物を全部脱ぎ捨てると、近くの川へ水浴びに行きました。
人に何かをしてもらうには、北風の様に無理やりではうまくいきません。
太陽の様に相手の気持ちになって考えれば、無理をしなくても人はちゃんと動いてくれます。
おしまい」(福娘童話集より)。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
以前この小欄で散歩途中に野放しの犬と鉢合わせになって慌てて小石を手にして緊張した話と、片やおやつ用の菓子を手にして歩いた時の穏やかな気分の違いを書いた。
緊張の度を高めるのが本当に正しいのか、正にイソップ童話の北風と太陽である。
「北風と太陽が、どちらが強いかで言い争っていました。
議論ばかりしていても決まらないので、それでは力試しをして旅人の着物を脱がせた方が勝ちと決めようという事になりました。
北風が、始めにやりました。北風は思いきり強く、「ビューッ!」と、吹きつけました。旅人は震えあがって、着物をしっかり押さえました。
そこで北風は、一段と力を入れて、「ビュビューッ!」と、吹きつけました。
すると旅人は、「うーっ、寒い。これはたまらん。もう1枚着よう」と、今まで着ていた着物の上に、もう1枚重ねて着てしまいました。
北風は、がっかりして、「きみにまかせるよ」と、太陽に言いました。太陽はまず始めに、ポカポカと暖かく照らしました。
そして、旅人がさっき1枚よけいに着た上着を脱ぐのを見ると、今度はもっと暑い強い日差しを送りました。
ジリジリと照りつける暑さに、旅人はたまらなくなって着物を全部脱ぎ捨てると、近くの川へ水浴びに行きました。
人に何かをしてもらうには、北風の様に無理やりではうまくいきません。
太陽の様に相手の気持ちになって考えれば、無理をしなくても人はちゃんと動いてくれます。
おしまい」(福娘童話集より)。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
2017年11月04日
名を捨て実を取る
「名を捨て実を取る」という言葉がある。
名誉や名声などうわべの体裁よりも、実質的な利益を得ることを選ぶほうが、賢明であるという意味だ。
世の交渉事で時々使われる手法でもある。
しかし、これが見事に失敗して、名も実も失ったのが、希望の党と民進党の合流策。
即ち、「民進党の前原誠司代表は(9月)28日午後の党両院議員総会で、小池百合子東京都知事が代表を務める新党『希望の党』への合流をめざす方針を正式表明した。前原氏は『もう一度、政権交代を実現する大きなプラットフォームを我々が作る。名を捨てて実を取る決断にご理解をいただきたい』と述べた(日経デジタル)」訳だが、結果はご存知のとおり。
逆に大義名分を守った枝野氏の立憲民主党は予想外の実(議席)を取った。
確かに9月28日の時点での前原氏の判断は間違っていなかったと思うが、結局生き物のような「選挙の風」に翻弄され、名も実も失う羽目になった。
捕らぬ狸の皮算用ということわざもあるが、私たちは往々にして「皮算用」の罠にはまりやすい。
やはり人間特有の欲のなせるワザなのか。
しかし、今回の選挙結果を9月の時点で正確に予測できたのは神様以外には居ないだろう。
仮に我々の運命が決まっていたとしても、それを事前に知ることができないから人生は面白いし、残酷でもある。
「私たちは常に神の目から見たら、自分は何点くらいの人間かということを忘れぬようにしたいものです。森信三(教育者)」。
勿論神様の採点と秋の空のような一般有権者の採点が、一致するはずも無いが、前原さんも小池さんも自己採点が甘かったかも。
果たして神様は安倍総理には何点を付けられたのかな。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
名誉や名声などうわべの体裁よりも、実質的な利益を得ることを選ぶほうが、賢明であるという意味だ。
世の交渉事で時々使われる手法でもある。
しかし、これが見事に失敗して、名も実も失ったのが、希望の党と民進党の合流策。
即ち、「民進党の前原誠司代表は(9月)28日午後の党両院議員総会で、小池百合子東京都知事が代表を務める新党『希望の党』への合流をめざす方針を正式表明した。前原氏は『もう一度、政権交代を実現する大きなプラットフォームを我々が作る。名を捨てて実を取る決断にご理解をいただきたい』と述べた(日経デジタル)」訳だが、結果はご存知のとおり。
逆に大義名分を守った枝野氏の立憲民主党は予想外の実(議席)を取った。
確かに9月28日の時点での前原氏の判断は間違っていなかったと思うが、結局生き物のような「選挙の風」に翻弄され、名も実も失う羽目になった。
捕らぬ狸の皮算用ということわざもあるが、私たちは往々にして「皮算用」の罠にはまりやすい。
やはり人間特有の欲のなせるワザなのか。
しかし、今回の選挙結果を9月の時点で正確に予測できたのは神様以外には居ないだろう。
仮に我々の運命が決まっていたとしても、それを事前に知ることができないから人生は面白いし、残酷でもある。
「私たちは常に神の目から見たら、自分は何点くらいの人間かということを忘れぬようにしたいものです。森信三(教育者)」。
勿論神様の採点と秋の空のような一般有権者の採点が、一致するはずも無いが、前原さんも小池さんも自己採点が甘かったかも。
果たして神様は安倍総理には何点を付けられたのかな。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
松原満和
MATSUBARA MANWA
