2018年01月
2018年01月27日
働き方改革
働くことは苦役なのか。
今や従業員を長い時間働かせる経営者は、悪魔か鬼のように世間から指弾される。
先日の安倍総理の施政方針演説でも、この「長時間労働」を労基法の罰則で規制すると強調していた。
しかし、この「労働」は、冒頭で述べた如く本当に「苦役」なのか、それとも人間性を磨く「成長の喜び」なのか。
両者とらえ方が180度違う。
この労働観について、あの電通が行なった若者対象(18才〜29歳)のアンケート結果が面白い。
働く目的は「安定した収入のため」(69.3%)、
「趣味や遊びに使うお金を稼ぐため」(36.5%)、
「将来(就労期間中)の生活資金のため」(30.5%)であり、
「仕事はお金のためと割り切りたい」(40.4%)と答えている。
さらに働くことへの意識については、約4割が「働くのは当たり前だと思う」(39.1%)と答えた一方、「できれば働きたくない」(28.7%)も約3割に上ったとのこと。
確かに働く目的は生活の糧を得るためではあるが、それだけでは無いことを世の多くの日本人は分かっていると信じたい。
元々日本では「労働を人間形成のための精進の場。
遊んでいるよりも働いているときに喜びを感じる精神性。
単純労働であっても、そこに創意工夫を働かせて仕事を楽しくする術」と考えていた(稲盛和夫氏)。
このような精神性に裏付けられた日本人の勤勉さが、世界から尊敬されていたのも事実だ。
それが今や働き過ぎは「罪悪」になった。
労基法では「労働時間」を、労働者が使用者に自分の時間を売り、使用者はそれを自由に使う時間と考える。
要するに、労働時間の売買である。
「できれば働きたくない」人を働かせるのは、確かに苦役になりそう。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
今や従業員を長い時間働かせる経営者は、悪魔か鬼のように世間から指弾される。
先日の安倍総理の施政方針演説でも、この「長時間労働」を労基法の罰則で規制すると強調していた。
しかし、この「労働」は、冒頭で述べた如く本当に「苦役」なのか、それとも人間性を磨く「成長の喜び」なのか。
両者とらえ方が180度違う。
この労働観について、あの電通が行なった若者対象(18才〜29歳)のアンケート結果が面白い。
働く目的は「安定した収入のため」(69.3%)、
「趣味や遊びに使うお金を稼ぐため」(36.5%)、
「将来(就労期間中)の生活資金のため」(30.5%)であり、
「仕事はお金のためと割り切りたい」(40.4%)と答えている。
さらに働くことへの意識については、約4割が「働くのは当たり前だと思う」(39.1%)と答えた一方、「できれば働きたくない」(28.7%)も約3割に上ったとのこと。
確かに働く目的は生活の糧を得るためではあるが、それだけでは無いことを世の多くの日本人は分かっていると信じたい。
元々日本では「労働を人間形成のための精進の場。
遊んでいるよりも働いているときに喜びを感じる精神性。
単純労働であっても、そこに創意工夫を働かせて仕事を楽しくする術」と考えていた(稲盛和夫氏)。
このような精神性に裏付けられた日本人の勤勉さが、世界から尊敬されていたのも事実だ。
それが今や働き過ぎは「罪悪」になった。
労基法では「労働時間」を、労働者が使用者に自分の時間を売り、使用者はそれを自由に使う時間と考える。
要するに、労働時間の売買である。
「できれば働きたくない」人を働かせるのは、確かに苦役になりそう。
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2018年01月21日
戦争と平和
北朝鮮が平昌五輪に参加し、南北融和をアピールするとのこと。
結構な話だが、これで北朝鮮の核・ミサイル問題が解決した訳ではあるまい。
しかし、そもそもどうして日本が、北朝鮮ミサイルの攻撃対象になるのか。
元々は朝鮮半島を巡る南北の戦争、主導者は西側の米国筆頭の国連軍と東側の中露の代理戦争だった。
それがいつの間にか西側代表は国連軍ではなくて、米国と日本だけ。
「なんでこうなるの?」と馬鹿らしい気もするが、これこそ日本が米国のポチと云われる所以だ。
かつてベトナム戦争に気の毒にも韓国は派兵させられたが、運良く日本は軍隊を保持しない国だったので、ベトナム参戦は免れた。
それが一昨年の安保法の成立で「集団的自衛権」を容認、今後は米国参戦の際には米国を守るため日本も参戦できるようになった。
という訳で、北朝鮮から見れば米国イコール日本となり、実際に米国と直接戦うよりもボクシングのジャブの如く、先ずは非力な日本に先制攻撃を仕掛けた方が、対米戦略上北朝鮮としては有利に展開できると考えるだろう。
そして今、日本の多くの平和主義者の方々は「安保法」の危険性を指摘するが、では米国と袂を分かち、世界に向け日本の平和主義と永世中立を宣言することで、本当に平和が守れるだろうか。
近代の日本史を振り返ると、およそ100年前には日露戦争(明治37年〜38年)を戦い、また80年前には日中戦争(昭和12年〜20年)を戦っている。
地政学的にも日本を囲む中国とロシアの脅威は今なお続く。
ポチになるか否か、選択は難しい。
恐らく日本の為政者は「生きるべきか、死ぬべきか」のハムレット以上に苦悩しているに違いない。
まんわ経営労務ホームページ
http://www.manwa55.net/
結構な話だが、これで北朝鮮の核・ミサイル問題が解決した訳ではあるまい。
しかし、そもそもどうして日本が、北朝鮮ミサイルの攻撃対象になるのか。
元々は朝鮮半島を巡る南北の戦争、主導者は西側の米国筆頭の国連軍と東側の中露の代理戦争だった。
それがいつの間にか西側代表は国連軍ではなくて、米国と日本だけ。
「なんでこうなるの?」と馬鹿らしい気もするが、これこそ日本が米国のポチと云われる所以だ。
かつてベトナム戦争に気の毒にも韓国は派兵させられたが、運良く日本は軍隊を保持しない国だったので、ベトナム参戦は免れた。
それが一昨年の安保法の成立で「集団的自衛権」を容認、今後は米国参戦の際には米国を守るため日本も参戦できるようになった。
という訳で、北朝鮮から見れば米国イコール日本となり、実際に米国と直接戦うよりもボクシングのジャブの如く、先ずは非力な日本に先制攻撃を仕掛けた方が、対米戦略上北朝鮮としては有利に展開できると考えるだろう。
そして今、日本の多くの平和主義者の方々は「安保法」の危険性を指摘するが、では米国と袂を分かち、世界に向け日本の平和主義と永世中立を宣言することで、本当に平和が守れるだろうか。
近代の日本史を振り返ると、およそ100年前には日露戦争(明治37年〜38年)を戦い、また80年前には日中戦争(昭和12年〜20年)を戦っている。
地政学的にも日本を囲む中国とロシアの脅威は今なお続く。
ポチになるか否か、選択は難しい。
恐らく日本の為政者は「生きるべきか、死ぬべきか」のハムレット以上に苦悩しているに違いない。
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2018年01月13日
人生100年時代
「神戸市北区内の養護老人ホームで、同室の男性(91)を水筒で殴り重傷を負わせたとして、兵庫県警神戸北署は9日、傷害の疑いで、入居する無職の男(95)を現行犯逮捕した。食事をしていた容疑者が、同じ室内で簡易トイレを使っていた男性に激高し、何度も殴りつけたという。男性は顔面骨折や全身打撲の重傷という(神戸新聞)」。
なんとも悲惨な事件だ。
しかし、興味本位でこのような記事を紹介した訳では無い。
要するに90歳以上の人がどんどん増えているのが今の日本の現実であり(昨年9月15日時点で206万人:前年比14万人増)、なお且つ今の90歳は20年前の90歳より、ずっと元気だということ。
この傷害事件の様に、近頃は80歳超の高齢者が刑事事件の加害者になるケースを頻繁に目にするようになった。
それもそのはずで、80歳以上の高齢者をカウントすると昨年9月時点で1074万人と日本全体の1割近い8.5%を占める。
また日本人の平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳と毎年確実に伸びている。
正に「人生100年時代」、決して夢のような話ではなく、今や嫌でも自身の100歳が現実になりつつある。
勿論、長寿イコール病気や衰弱、認知症や医療費増大、或いは年金制度破綻等々悲観的な話題になりがちだが、「長寿化は、私たちに多くの可能性と多くの時間をもたらす」ポジティブ面もある。
しかし、長寿で楽しく健康に過ごすためにも「70代、ことによると80代まで働かなくてはならない」制度設計が必要になる。
果たして「10年で2歳寿命が伸びる」と言われる現実に、政府はどう向き合うのか(L.グラットン著「ライフ・シフト」参照)。
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http://www.manwa55.net/
なんとも悲惨な事件だ。
しかし、興味本位でこのような記事を紹介した訳では無い。
要するに90歳以上の人がどんどん増えているのが今の日本の現実であり(昨年9月15日時点で206万人:前年比14万人増)、なお且つ今の90歳は20年前の90歳より、ずっと元気だということ。
この傷害事件の様に、近頃は80歳超の高齢者が刑事事件の加害者になるケースを頻繁に目にするようになった。
それもそのはずで、80歳以上の高齢者をカウントすると昨年9月時点で1074万人と日本全体の1割近い8.5%を占める。
また日本人の平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳と毎年確実に伸びている。
正に「人生100年時代」、決して夢のような話ではなく、今や嫌でも自身の100歳が現実になりつつある。
勿論、長寿イコール病気や衰弱、認知症や医療費増大、或いは年金制度破綻等々悲観的な話題になりがちだが、「長寿化は、私たちに多くの可能性と多くの時間をもたらす」ポジティブ面もある。
しかし、長寿で楽しく健康に過ごすためにも「70代、ことによると80代まで働かなくてはならない」制度設計が必要になる。
果たして「10年で2歳寿命が伸びる」と言われる現実に、政府はどう向き合うのか(L.グラットン著「ライフ・シフト」参照)。
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2018年01月06日
年頭自警
元旦の小欄でも書かせてもらった。
エビの脱皮の如く五十歳になれば五十化す(進化・変化する)、六十歳になれば六十化す、さらに七十歳になれば七十化すると生ある限り溌剌として維新して行く努力を続ける。
そのためにも、改めて安岡正篤先生の「年頭自警(自ら戒め慎むこと)」を肝に銘じたい。
即ち
「一、年頭まず自ら意気を新たにすべし」
「二、年頭古き悔恨(かいこん)を棄(す)つべし」
「三、年頭決然滞事(たいじ)を一掃すべし」
「四、年頭新たに一善事を発願(ほつがん)すべし」
「五、年頭新たに一佳書を読み始むべし」
(『安岡正篤 一日一言』より)。
少し難しい言葉なので我流で意訳してみる。
「年の初めに当たり、先ず自分の気持ちを奮い立たせ、気持ちを一新し、過去の出来事を悔いる気持ちをすべて捨て、滞っていた雑事その他をきっぱりと片付け、世の中のためになる善事の実行を新たに決意し、自己の人間性を高める良書を元旦から読み始める」。
この五つの戒めの言葉を改めてよく吟味して、一つでも二つでも実行に移す。
これだけでも新年のスタートが、上手く切れるのではないか。
溌剌とした気分で迎えた新年の初めに、先ず手近に出来ることとして、「新たに佳書を読み始め」た。
一冊は中国古典の「菜根譚を読む(井原隆一93歳著)」と人生百年時代の生き方を問う「ライフ・シフト(リンダ グラットン著)」である。
「菜根譚」は四百年前の明の時代に書かれ、人間の正しい生き方を伝授する。
一方、「ライフ・シフト」は人生百年時代の生き方を私と同年の英国の著名な経営学者が教授してくれる。
要は人生五〇年であれ百年であれ、「日々是好日」こそベスト?
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エビの脱皮の如く五十歳になれば五十化す(進化・変化する)、六十歳になれば六十化す、さらに七十歳になれば七十化すると生ある限り溌剌として維新して行く努力を続ける。
そのためにも、改めて安岡正篤先生の「年頭自警(自ら戒め慎むこと)」を肝に銘じたい。
即ち
「一、年頭まず自ら意気を新たにすべし」
「二、年頭古き悔恨(かいこん)を棄(す)つべし」
「三、年頭決然滞事(たいじ)を一掃すべし」
「四、年頭新たに一善事を発願(ほつがん)すべし」
「五、年頭新たに一佳書を読み始むべし」
(『安岡正篤 一日一言』より)。
少し難しい言葉なので我流で意訳してみる。
「年の初めに当たり、先ず自分の気持ちを奮い立たせ、気持ちを一新し、過去の出来事を悔いる気持ちをすべて捨て、滞っていた雑事その他をきっぱりと片付け、世の中のためになる善事の実行を新たに決意し、自己の人間性を高める良書を元旦から読み始める」。
この五つの戒めの言葉を改めてよく吟味して、一つでも二つでも実行に移す。
これだけでも新年のスタートが、上手く切れるのではないか。
溌剌とした気分で迎えた新年の初めに、先ず手近に出来ることとして、「新たに佳書を読み始め」た。
一冊は中国古典の「菜根譚を読む(井原隆一93歳著)」と人生百年時代の生き方を問う「ライフ・シフト(リンダ グラットン著)」である。
「菜根譚」は四百年前の明の時代に書かれ、人間の正しい生き方を伝授する。
一方、「ライフ・シフト」は人生百年時代の生き方を私と同年の英国の著名な経営学者が教授してくれる。
要は人生五〇年であれ百年であれ、「日々是好日」こそベスト?
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2018年01月01日
今年の干支
今年の干支の「戌」は、「茂」と同義語で過剰を表す文字。また「戊(つちのえ)」は五行の土で、しげる・さかんの意を表す。
よって2018年戌の年は、枝葉末節が茂り、日当たりが悪く、風も通りにくい。
或いは、枝葉が繁茂し過ぎて、木が傷むことになる。
と安岡正篤先生の著書「干支の活学」を参照しつつ今年の干支を解釈してみた。
そこで気になったのは、やはり繁茂し過ぎたために「日当たりが悪くなり、風通しも悪くなる」という点。
「戊戌」と茂が重なるわけだから、正に「うっそうと茂る」という状態になる。
そうであれば、大きな剪定バサミを抱えた植木屋さんに登場願う必要がある。
この「しげる・さかん」は、昨年10月の衆院選挙で政権与党の自民党が圧勝して、圧倒的な権勢を誇る状況になったことと重なって見えるが如何か。
さてそんな市井の時勢も大事だが、片や還暦も過ぎた我が身の今年の運気も気になり、改めて安岡正篤先生の「干支の活学」からその生き方のお知恵を拝借する。
やはりあった。
海老(エビ)はなぜめでたいかという疑問に、俗説の「腰が曲がるまでめでたく暮らす」という意味に対し、えびは生きる限り殻を脱いで、常に新鮮だからめでたいとの安岡先生流の解釈。
ここから「六十にして六十化す」という言葉の意味を諭される。
即ち、「六十になっても、なおかつ六十になっただけの変化をする」ということ。
言い換えれば、えびのように常に生命的であり、新鮮であり「無限に進化してやまない」ということ。
そうであれば「七十にして七十化す」、「百にして百化する」も有り。
即ち、人生に定年退職は無い。
だから幾つになってもえびの如く進化、変化を忘れまいぞ。
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よって2018年戌の年は、枝葉末節が茂り、日当たりが悪く、風も通りにくい。
或いは、枝葉が繁茂し過ぎて、木が傷むことになる。
と安岡正篤先生の著書「干支の活学」を参照しつつ今年の干支を解釈してみた。
そこで気になったのは、やはり繁茂し過ぎたために「日当たりが悪くなり、風通しも悪くなる」という点。
「戊戌」と茂が重なるわけだから、正に「うっそうと茂る」という状態になる。
そうであれば、大きな剪定バサミを抱えた植木屋さんに登場願う必要がある。
この「しげる・さかん」は、昨年10月の衆院選挙で政権与党の自民党が圧勝して、圧倒的な権勢を誇る状況になったことと重なって見えるが如何か。
さてそんな市井の時勢も大事だが、片や還暦も過ぎた我が身の今年の運気も気になり、改めて安岡正篤先生の「干支の活学」からその生き方のお知恵を拝借する。
やはりあった。
海老(エビ)はなぜめでたいかという疑問に、俗説の「腰が曲がるまでめでたく暮らす」という意味に対し、えびは生きる限り殻を脱いで、常に新鮮だからめでたいとの安岡先生流の解釈。
ここから「六十にして六十化す」という言葉の意味を諭される。
即ち、「六十になっても、なおかつ六十になっただけの変化をする」ということ。
言い換えれば、えびのように常に生命的であり、新鮮であり「無限に進化してやまない」ということ。
そうであれば「七十にして七十化す」、「百にして百化する」も有り。
即ち、人生に定年退職は無い。
だから幾つになってもえびの如く進化、変化を忘れまいぞ。
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松原満和
MATSUBARA MANWA
